60系ハリアー(前期)の乗り心地、燃費、維持費、使い勝手はどんな感じ?

はじめに

先日、私は軽自動車(2015年式:NBOXスラッシュ)から中古のハリアー(2014年式:ハイブリッド4WD)に乗り換えました。

軽自動車から乗り換える際には、大きな車に乗ることに不安があったり、車の維持費や燃費などにも不安がありますよね。

私自身も同じような不安を抱えていましたが、色々調べたうえでハリアーへの乗換を決断し、現在はとても満足しています。

本記事では、ハリアーに乗り換えた筆者が感じたメリットや魅力、注意すべき点などを詳しく紹介していきます。

車は家に次ぐ大きな買い物で、一般的にはすぐに買い換える物でもないため「思ってたのと違った。」なんて後悔したくない気持ちは大きいと思います。

今回の車選びに迷っている方や、ハリアーに興味がある方、中古車ってどうなんだろうという疑問を持っている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

※今回乗り換えたのは60系ハリアーで、現行モデルの1つ前のモデルとなります。トヨタのエンブレムではなく、鷹のエンブレムがついているタイプですね。

軽自動車からの乗り換えのきっかけ

きっかけは家族の希望

私が軽自動車からハリアーに乗り換えることになったきっかけは、家族(妻)の希望です。

  • 遠出や旅行のときに快適なドライブをしたい。
  • 私には大きくてかっこいい車に乗って欲しい。

と言うのが主な理由でした。

コンパクトカーやミニバン、セダンを含め検討しましたが、最終的には安定感のある走行性能、広い室内空間、燃費の良さなど、多くの魅力を感じ、ハリアーを購入することに決めました。

妻は始めから「トヨタのハリアーがかっこいい」と言っていたので満足なようです。

納車してから現在に至るまで、ハリアーの快適性には大変満足しています。

家族とのドライブはもちろんですが、通勤時も疲労感が少なくなり快適に過ごせています。

軽自動車に特別不満があるわけではない

私は軽自動車に乗っていたということからも分かる通り、どちらかと言うと「コスパ重視派」です。

独身の間は1人で生活していたこともあり、コスパ抜群な軽自動車は良き相棒でした。

現在も基本的には軽自動車で十分だと思っています。

最近の軽自動車は乗り心地などの快適性についても1人で乗るには十分許容範囲です。

遠出となるとさすがに疲れやすいかもしれませんが、他の誰かに迷惑を掛けるわけではないため、特に問題はなかったです。(※ただし大人4人が乗ったときには快適性はガクッと下がります。)

走行性の魅力と気になるところ

ハリアーには多くの魅力があります。以下に、私が実際に乗ってみて感じた、ハリアーの魅力や逆に気になったところについて紹介します。

安定感のある走行性能

高速道路での走行も安定しており、長距離ドライブでも疲れを感じにくいです。

感覚的には軽自動車の40km/h走行の感覚で60~70km/hの速度で走れる感じです。それでいて軽自動車の40km/hよりも楽な乗り心地です。

街乗りでのハイブリッド走行時は電車に乗っているような感じです。

また、私が購入したハリアーは4WDのため、悪路走破性にも優れていることが期待できます(冬の雪道や山道を運転したら追記します)。

パワー、加速は十分

エンジンは2.5ℓで152馬力です(軽自動車は0.66ℓで64馬力(ターボエンジン))。

力不足は全く感じられません。

高速道路への合流時や、上り坂の時もスムーズに加速してくれます。

道路の凸凹感やゴツゴツ感は軽減

路面の凹凸に対して、乗り換えるまでは突き上げるようなゴツゴツを感じていたのですが、突き上げられるような感覚はほとんどなくなり、衝撃が吸収されているのを実感します。

結果として少々荒れた路面であっても、滑らかに走行することができます。

舗装をきれいにしたのでは?という表現はちょっと大げさかもしれませんが、「舗装が荒れた凸凹道」が「少し荒れたぐらいの道」に感じるぐらいの感覚の違いはありました。

SUV特有のフワフワ感は感じられない

SUVは重心が高いため、「乗り心地がフワフワした感じがする」「カーブを曲がるときにロールが大きい(車体が傾いて遠心力に負けるような感じ)」があるという意見もよく耳にしますが、個人的にはそんな感覚はありませんでした。

それなりにスピードを出したままカーブをグイっと曲がりたいと思っていたり、セダンやスポーツ系のような車の乗り心地が好きだと言う人向けの評価だと思います。

私が乗っているハリアーがハイブリッド(車体が重くなり重心も低くなる)であるうえ、4WDでもあるという理由はあるかもしれませんが、カーブを曲がるときもどっしりと安定してくれている感覚があります。

静粛性は高いがロードノイズは目立つ

静粛性も高く、すれ違う車の音がほとんど聞こえなくなり、音楽が小さな音でも奇麗に聞こえるようになったことには驚きました。

ただ、タイヤが大きくなった分(現在17インチのタイヤを履いています)、ロードノイズは思ったよりも聞こえます。

その他の静粛性が高いためか、ロードノイズが異様に目立つという印象は受けました。

タイヤを静粛性の高いものに変えるなど、ロードノイズ対策をすればより快適になると思います。

燃費は想像以上に良い

ハリアーは、SUVにしては燃費が良く、ガソリン代も節約できます。

また、エコドライブ支援機能が付いているため、燃費の向上にも役立ちます。

実際に燃費を測ってみたのですが、メーター換算で給油後燃費19.9km/L、満タン法で18.4km/Lでした。凄い!!!

給油後626.6km走行、レギュラーガソリン34.01Lの消費でした。

走行モードは「エコ走行」、走行環境は自動車専用道路が7割程なので、燃費が良くなりやすい環境ではありますが、想像以上の燃費性能ではないでしょうか。

(※5km以下の超単距離移動(ちょい乗り)では燃費は6km/Lでした。)

以上が、私が実際に乗ってみて感じた、ハリアーの魅力です。

ハリアーは、快適性だけでなく、大きさの割に低燃費でお財布にも優しいバランスの取れた車だと感じました。

室内空間と使い勝手

質感は高く高級感がある

60系ハリアーの内装は高級感があり、8年前の車とは思えない雰囲気があります。

グレードは下から:グランド→エレガンス→プレミアム→プログレス

となり、グランドはファブリックシートだったり、エントリーグレードと言う感じはありますが、エレガンスからは一気に上級グレードと思わせる内装になっています。

私が購入したのはエレガンスのグレードなのですが、周りの人からは、「これオプション?」「上級グレード?」と聞かれました。

最新モデルの車種と比べても見劣りしない質感は魅力的です!

室内空間は現行よりも広い

60系ハリアーの室内空間は広々として快適です。

60系ハリアーは現行の80系ハリアーよりも室内が長く、頭上も高い設計となっており広いです。

後席を倒せば奥行きが200cmとなるので、車中泊もできる広さが確保できます。

頭上空間にも余裕があることで、ゆったりとした乗車感があります。

シートの座り心地がいい

運転席はシートの前後、上下、傾きを電動調整できるため、細かなドライビングポジションを設定できます。

個人的に驚いたのは腰痛予防のために腰のエアー調整ができることでした。(これが結構いいんです。楽に座れます!)

運転席、助手席は座席が大きく、座った時の包まれ感があります。

後席も膝と前席シートまでの距離には余裕があり、十分くつろげる広さがあります。

また、後席にはリクライニング機能も備わっており、長時間のドライブでも疲れにくい設計となっています。

この後席のリクライニング機能ですが、目で見てみると「へぇ~。」ぐらいに思えますが、座ってみるとびっくりするほどゆったりできます。

「これは寝れる!!」と直感的に思えるほどの座り心地です。

60系ハリアーではオプション機能として「サンルーフ」や「本革シート:シートヒーター&シートベンチレーション機能付き」があるので、予算に余裕がある人は強くおススメします。

特にサンルーフについては、購入時には「別にいらないでしょ。」と思っていましたが、後部座席に座った時に「あったら絶対いいじゃん!」と思わされました。

収納スペースは少ない

前席にはドリンクホルダーや小物入れがあり、後席にもカップホルダーや小物入れがあるため、大きく困るということはありませんが、NBOXの収納スペースの充実度を知っている身からすると物足りなさは感じます。

特に、ティッシュケースの置き場所がないことドアのサイドポケットが小さいことは気になりました。

箱ティッシュをむき出しで置いたり、小物をたくさん収納するような車ではないと言われればそうかもしれませんが、収納はちょっと工夫が必要になりそうです。

チャイルドシートは取付可能

子どもがいる家庭には大事な要素ですね。

スライドドアと比べると、扉の開閉スペースが必要になりますが、チャイルドシートもしっかり取り付けられます。

以上が60系ハリアーの室内空間についての紹介です。

広々として快適、上質で高級感がある室内空間は魅力的です、運転手だけではなく同乗者にとっても疲れにくく、長時間のドライブでも快適と言えるでしょう。

その代わり、収納面に関しては多少工夫が必要という感じですね。

安全性能

安全性能については、年式やグレードによって大きく変わります。

私が購入したハリアーでは、事故防止機能は「前方に対する衝突防止センサー」のみです。

運転支援機能については、後付けでクルーズコントロール(速度キープのみ)を取り付けた他、横滑り防止以外の機能はありません。

新しい年式やグレードの高いものを選択すればレーンキープや追従性のクルーズコントロールの機能があるため、自身が現在必要としている機能が搭載されている年式やグレードを選ぶ必要があります。

グレード事のスペックや装備についてはこちらのグーネットで確認すると分かりやすいです⬇

衝突安全性についても、JNCAPという第三者機関によって点数で評価されるのですが、60系ハリアーについては試験点数がありませんでした。

※現行型のハリアーは178.68点/190点満点でこう評価を得ています。(予防安全性は満点です!)

個人的にこのあたりの衝突安全性を考慮してスバル車(←安全性最強!)とは結構悩みました。

メンテナンス、維持費について

現時点での維持費

最近購入したばかりなので、現時点ではメンテナンス代は掛かっていないのですが、今後掛かったメンテナンス代については追記していきたいと思います。

軽自動車とは比べるまでもないですが、ハリアーは車両重量も重く、排気量も大きいため、維持費もコンパクトカー等の車種と比べてもやや高めになります。

タイヤも17インチ若しくは18インチが基本となるため、その分高額になります。

正しいメンテナンスを行うことで、長く快適に乗れるようにしたいですね。

エンジンオイルやエアフィルター、ブレーキパッド、タイヤなどの定期的に交換するものや、定期点検で不具合が見つかった場合の修理についてはあらかじめ計算に入れておきましょう。

特に、今回私が選んでいるハイブリッド車は、ハイブリッドバッテリーの劣化も考えられます。

ハリアーのハイブリッドバッテリーの代金は30万円以上で、整備費も併せると中々高額の支払いになります。

頻繁に交換するわけではなく、車を手放すまでに1回変えるかどうかというものですが、ハイブリッド車を購入する場合には頭に入れておきましょう。

以上が、ハリアーのメンテナンスについての紹介です。定期点検や交換を適切に行い、トラブルが起こった場合は専門知識を持った整備士に相談することで、長く快適に乗ることができます。

ハリアーの購入にあたって

ハリアーに限った話ではありませんが、車を購入する際に私自身が実際に重視した内容を以下にまとめます。

購入予算の確認

まずは、購入予算をはっきりさせておくことが大切です。

これは最重要です。

その予算内で車が選べなければ潔くあきらめることも大切です。

年式や走行距離、グレード、2WDか4WDか、ハイブリッドかどうか、ハリアーには様々なグレードがあり、価格帯も幅広いため、まずは予算をはっきりさせて、それに合わせて購入するモデルを絞り込みましょう。

また、オプションについても「絶対必要」なのかどうかはっきりさせておく必要があります。

ちなみに私は

  • 目標予算250万円
  • 4WDのハイブリッド車(静粛性、快適性が欲しいため)
  • 年式と走行距離は問わない(※ただし、販売店の方に最低限安心して乗れるだけの取捨選択はしてもらう)
  • 絶対必要なオプションとして「クルーズコントロール」
  • あれば嬉しいなというオプションとして「本革シート(シートヒーター&シートベンチレーション)」「サンルーフ」

結果、2014年式の走行距離62000kmのハリアーを車両本体価格222万円(その他込み込みで251万円)で購入しました。

走行距離や状態にもよりますが、まずまずといった感じの中古車を探すのであれば、ガソリン2WDであれば200万円、ガソリン、ハイブリッドともに4WDであれば250万円ぐらいが最低ラインになると思います。

維持費を含めたトータルコストで考える。

購入価格も大事ですが、維持費についても考えておきましょう。

車自体は安く買えてたとしても、苦痛になるほど維持費が高ければ愛車を愛することが難しくなってしまいます。

ハリアーは、大型のSUVと比べると燃費が良いとされていますが、燃費以外にも維持費はありますので注意が必要です。

ガソリン代や税金、メンテナンス代等については随時更新していきますので、「ハリアーのメンテナンス、維持費」の表を参考に確認してみてください。

用途の明確化

ハリアーは、スタイリッシュな外観と高級感のある内装、長距離移動を苦としないゆったりとした快適な走行性能が特徴です。

今回の記事を含めて、自分が車に求めるものと購入する車の特徴が合致しているか確認しましょう。

今回で行けば「スポーティー」「きびきびとした走り」を求めているのであれば、60ハリアーでは満足できない可能性があると思います。

試乗する

試乗ができる環境であれば、一度試乗してみることをおすすめします。

試乗することで、実際に乗ってみた感想や、自分に合っているかどうかを確認することができます。

今回のように現行車種ではないなど試乗が難しい場合は、とにかくめっちゃ調べましょう(私も試乗はしておらず、口コミやYoutubeなどで情報を集めまくりました)。

販売店の評判やアフターサービスも重要

最後に、ハリアーを購入する販売店の評判やアフターサービスについても確認しておくことが大切です。

信頼できる販売店を選び、購入後も安心して車を使い続けることができるようにしましょう。

特に私のような中古車購入となれば、車探しと購入、メンテナンスを行ってくれる店舗が超重要になります。

信頼できる販売店がなく、そのような付き合いがないということであればディーラーで「トヨタ認定中古車」の車を選ぶことで変な車に当たるリスクを最小限にしましょう。

まとめ

以上、ハリアーの魅力や走行性能、室内空間や使い勝手、安全性能、燃費、メンテナンスについて紹介しました。

また、購入にあたってのポイントについても解説しました。

私自身、軽自動車からハリアーに乗り換えて現在大変満足しています。走行時の安定感や快適性、広々とした室内空間に加え、燃費の良さは大きな魅力です。

ミドルクラスのSUVを検討している、長距離移動を楽にしたいと思っているという方、ぜひハリアーをチェックしてみてください。

長年乗ることを考えると、選択肢のひとつに加える価値があると思います。

今回のお話が車選びの一つの参考になれば嬉しく思います。

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