中学生のプレーヤーを対象に、野球上達にあたって自身が読んだ本をオススメ順にまとめています。
小学生の頃よりも器用さは増したが、まだ成長期で本格的に筋力トレーニングを行う時期でもないため、何をどう取り組んでいこうかと悩んでいる人も多いと思います。
私個人の価値観に左右される部分はありますので、必ずしも順位通りに良書であるという訳ではありませんが、どれから読んでいこうかと考えている方にとって参考になるランキングになればと思っています。
特に「”絶対読んだほうがいい”に分類した書籍を選べば今よりもレベルアップするために大事な部分は押さえられる」と言えるようにまとめていきたいと思います。
基本的には、中学卒業以降も野球を続けるということを前提としています。
現在で読んだ冊数は7冊です(2025年3月28日時点)。
※書籍タイトルにはAmazonのリンクを貼り付けています。
評価内容
大きく5つの項目を総合的に評価してランキングを作成しています。
※当初は各項目に点数をつけてランキングを作成していましたが、主なテーマが書籍によって様々であるため、実際にオススメしたいと思う順番と点数の順位が一致しなかったため、最終的な順位のみでまとめていきます。
コストパフォーマンス
いい本、良い内容のものはお金を出してでも手に得るべきだと考えていますが、内容とコストのバランスも踏まえた上で判断していきます。
「この本はお金を出してでも読む価値がある!!」と思えたかどうかという感覚です。
内容の分かりやすさ
内容の分かりやすさ、読みやすさです。難しい言葉が並んでいたり、難しい話ばかりだと中々読み進められないし、自分の中に内容を落とし込みにくいと思います。
内容の充実度合い、具体例
情報量、ボリュームです。内容が充実している方が多くの学びを得られる可能性が高まると思っています。また、内容の量だけでなく、かゆいところに手が届くところまで踏み込まれていると、誤った解釈をしづらくなり、自身の学びにつなげやすくなると思われます。
根拠、明確性
「なんとなくこう思う。」という内容ではなく、具体例や根拠を示して、明確な結論を出している方がより信頼ある情報と考えられます。経験談に基づく内容でも、たった1件の例外を取り上げている可能性があります。参考にするにあたって、データや根拠が明確で、信頼性の高いと思われる結論を話しているかは最重要であると思っています。
実践のしやすさ
根拠の次に大事したいポイントは実践しやすいかどうかです。本は読むだけで終わっては意味がありません。自身の練習内容に活かしてこそ意味を持つと思っています。再現性があったり、今すぐにでも取り組めるものがあれば、より実践的な内容であると思います。
ランキング一覧
ランキング形式にしていますが、「絶対に読んだほうがいい」「読んで損はなし」「その他」の3分類に分けてまとめています。
個人的に「1位〜2位:絶対に読んだほうがいい」「3位〜5位:読んで損はなし」と思います。
それぞれの書籍について簡単な感想をまとめているので、参考にしていただけたらと思います。
絶対読んだほうがいい:1位〜2位
1位:野球 肩・ひじ・腰の鍛え方と治し方: 思いきり野球ができる身体づくり 自分でできるトレーニングとフォーム修正 野球の上達と障害の予防は両立できる!間瀬泰克,坂田淳・著(2023/3/1)
第1位は『野球 肩・ひじ・腰の鍛え方と治し方: 思いきり野球ができる身体づくり 自分でできるトレーニングとフォーム修正 野球の上達と障害の予防は両立できる!』間瀬泰克,坂田淳・著です。
野球選手の「肩・ひじ・腰」の痛みについて、①なぜ痛みが起こるのか②痛みが発症している場合、しっかり治すためにはどうしたらいいのか③予防するために必要なことは何なのか、について医学的根拠に基づいてまとめられている1冊です。
痛みが発生する部位、同じ部位でも症状別の対処法、怪我防止のためのトレーニングや柔軟性のチェック項目など、これ1冊で基本的な知識は補えているのではないかと思いました。
より高いレベルでプレーしたいと思っている選手や、指導をする立場の人にとっては必読書であると思います。
写真とイラストでわかりやすい
本書は筋肉の部位などについて専門的な内容がまとめられていますが、全ての説明で写真やイラストを使っているため、とても理解しやすいです。
必要なトレーニングやストレッチの写真、痛みの原因を探るためのフローチャートもあり、自分が気にしている内容をピンポイントで探しやすいと思いました。
怪我防止だけではなくレベルアップにも
長く野球をプレーしたい人はもちろんですが、紹介されているエクササイズは全てプレーに必要な動作や可動域に直結するものなので、プレー技術の向上にも間違いなく繋がります。
野球の動作に必要な身体機能の土台を形成するために、本書のトレーニングは大いに活用できると思います。
トレーニングはこういうことを地道にできたら、怪我の防止にもなるし、できないことができるようになったり、急激なレベルアップにも繋がると感じました。
実践のハードルも低く取り組みやすい
シンプルな分実践すること自体のハードルは低いので、やろうと思えばできるものばかりです。
紹介されているメニュー自体は、シンプルで地味なことが多いので、面白くはないと思われるかもしれませんが重要度は高いと思います。
2位:『子どもの足がギュンッと速くなるキッズラントレ』秋本真吾・著
第2位は『子どもの足がギュンッと速くなるキッズラントレ』秋本真吾・著です。
野球を専門的に取り上げている本ではありませんが、走る能力は野球においても大事な要素のひとつになります。
本書は子ども向けではありますが、中学生以降でも(大人でも)十分参考になる書籍です。
速く走れるようになるための姿勢やトレーニングメニューなどをまとめた1冊になっています。
小学生から取り組める内容
本書は速く走るために必要なトレーニングがまとめられていますが、全て小学校から取り組める内容になっています。
また、それぞれのメニューに5段階で強度が示されているので、強度の低いものから選んで取り組んでいけます。
それぞれのトレーニングメニューも写真付きで説明されているのでわかりやすいです。
中学生になると急激な成長で身体のバランスが変わることは珍しくないため、スポーツの基本である走る動作について取り組むことは、プレー全体にも良い影響を与えると思います。
実際に走るのが速くなった
私が指導した子どもの1人(当時小学4年生)に、学校のクラスでも走るのが遅い方で、走ること自体に苦手意識がある子がいましたが、できる内容をコツコツと積み重ねた結果、クラスのみならずチームでもトップを争うぐらい走れるようになり、走ることへの苦手を払拭したという例もあります。
また、中学生1年時まで50m走のタイムが年齢平均以下だった子が、平均以上のタイムを出せるようになった等、指導している中でも効果を実感している内容の1冊です。
読んで損はなし:3位〜5位
3位:『新しい少年野球の教科書~科学的コーチングで身につく野球技術~』川村卓(かわむらたかし)・著
第3位は『新しい少年野球の教科書~科学的コーチングで身につく野球技術~』川村卓(かわむらたかし)・著です。
少年野球?しかも指導者向け?と思われるかもしれませんが、レベルアップに必要な知識から練習方法まで体系的にまとめられているため参考になると思います。
少年野球で取り組んできたことの見直しや、自身の身体の成長段階やレベルに合わせた練習を選択するためにも、自分自身で知識を理解することは大事なことだと思います。
そのための1冊として本書はとても参考になると思います。
わかりやすい
研究に基づいた内容のため専門用語も出てきますが、分かりやすく言い換えてくれているため難しいと思う内容はありませんでした。
解説内容には画像も含まれているため、文章だけでは分かりにくいところもカバーされています。
内容も充実
子どもの発達段階に基づいて、「投げる、守る、打つ、気持ちや身体の変化」について分けて解説されています。
練習方法や意識してほしいポイントなどが数多く書かれており「取り組んでみよう」と思う練習内容や、「意識してみよう」と思う内容が出てくると思います。
基本的には研究に基づいた根拠ある内容となっているので信頼度の高い情報がまとめられていると思います。
4位:『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く“投球メカニズムとトレーニング”』工藤公康・著
第4位は『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く“投球メカニズムとトレーニング”』工藤公康・著です。
プロ野球では投手として通算224勝を達成し、ソフトバンクホークス監督としても日本一を達成した実績を持つ工藤公康氏の書籍です。
「1年でも長く野球を続ける」「プロで活躍して、結果を残す」そのためにはどんな考えが必要で、どんなトレーニングをするべきなのかについて、実際に現場でも取り組んできた内容をノウハウとして詰め込んだ1冊となります。
特にピッチャーを目指している選手にとっては必読と思います。
18歳以上を対象とした内容
本書は著者自身が対象を18歳以上としていることもあり、トレーニングの内容や言葉の表現は大人向けになっています。
成長期に負荷の強いトレーニングを行うことは望ましくないということで、対象年齢を18歳以上としていますが、中学生にとっても習得したい技術や理解しておきたい理論など、目標設定や練習内容を明確にするうえで参考になる内容がまとめられている1冊であると感じました。
第1章「投手に必要な3つの柱」だけでも読む価値あり
第1章の「投手に必要な3つの柱」の内容は是非読んでもらいたいと思います。
近年では高いパフォーマンスを実現するために、様々な技術や動作について解説されていることが多いと感じていますが、本書ではまず投球技術の根底として「リズム・タイミング・バランス」の存在を挙げています。(第2章以降では専門的な技術の解説が入ってきます。)
この第1章だけでも、自身のピッチングフォームの土台を作るヒントになると思います。
図解でわかりやすい
専門用語や言葉の表現などは大人向けですが、要所要所に図解があるため、何が大事かということは視覚的に理解しやすいと思いました。
知らない言葉、初めて聞いた筋肉の名称などはあるかもしれませんが、それらはその都度調べれば解決します。
本書で伝えたい内容や押さえておきたいポイントについては、理解しやすくまとめられています。
5位:『トクサンTVが教える 超ピッチング講座』アニキ・著(2019/11/22)
第5位は『トクサンTVが教える 超ピッチング講座』アニキ・著です。
本書はYouTubeチャンネル「トクサンTV」のプロデューサーを務めるアニキ氏が「少年野球から草野球まで使える独自のピッチング理論を解説」している書籍になります。
ピッチングに特化した内容で、レベルアップのためにとても気付きが多く得られる書籍と思いました。
また、内容についても写真付きで視覚的にわかりやすく、QRコードで詳しい解説動画も見られるようになっています。
独自のピッチング理論ということもあり、著者であるアニキ自身の感覚をもとに、ピッチングをどのように捉えているのかがまとめられています。
一選手が自分のピッチングをどのように捉え、何を大事にしているのかが分かります。ピッチャーを目指している人にとって、自身のピッチングの視野を広げるとともに気付きのある1冊であると思います。
その他:6位〜7位
6位:これで差がつく! 勝つ!軟式野球 上達のコツ50 (コツがわかる本!)名古屋光彦・監修(2018/6/5)
第6位はこれで差がつく! 勝つ!軟式野球 上達のコツ50 (コツがわかる本!)名古屋光彦・監修です。
本書は大学軟式野球日本代表の監督経験(2009年〜2014年)を持つ名古屋光彦(なごやみつひこ)氏が監修した書籍です。
写真付きでわかりやすくまとめられていると思いましたが、説明自体はざっくりとしていて、何をどう練習したらよいかなどについての説明はあまりありません。
また軟式野球に限った内容のため、若干特殊な内容も含まれていると思われます。
それでもこういうことができる選手がいるとチームとしては心強い」という内容を知ることができると思い、”その他”の分類ではありますがランキングに入れました。
7位:『野球データ革命』森本崚汰・著
第7位は『野球データ革命』森本崚汰・著です。
近年話題となっているデータ野球に関して書かれています。
取り上げられているデータはとても興味深く面白いですが、中学生という観点からみると目標の数値等は大人向けで、目指すレベルが高すぎる内容となっているため”その他”に分類しました。
知識として知っておいて損はない内容のため、今後のステップアップや中学卒業以降の目標設定のイメージとして読んでみても良いかもしれません。
さいごに
これからも、自身が学ぶ中でいいなと思った本は随時ランキングにして更新していきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
みなさんのこれからがより輝くものになりますように。
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