測量士補試験の対策問題です。
合格のために活用してください。
問題
衛星測位システム
①アンテナ位相特性の影響による誤差は、各観測点のGNSSアンテナを【A:同じ・B:違う】方向に整置することで軽減することができる。
②GNSS衛星から直接到達する電波以外に、構造物などに当たって反射した電波が受信される現象を【A:マルチパス・B:サイクルスリップ】といい、測量の誤差の原因となる。
③【A:電離層遅延誤差・B:対流圏遅延誤差】は周波数に依存せず、2周波の観測により軽減することができないため、基線解析ソフトウェアで採用している標準値を用いて近似的に補正が行われる。
④【A:キネマティック・B:ネットワーク型RTK法】では、電子基準点の観測データから作られる補正量などを取得し、解析処理を行うことで、GNSS 衛星位置や時計などの誤差に加え、GNSS 衛星から観測点までに電波が伝搬する過程で生じる誤差誤差を軽減している。
⑤電子基準点のみを既知点とした2級基準点測量において、【A:基線解析の固定点・B:三次元網平均計算で使用する既知点】の緯度及び経度は、成果表の値又はセミ・ダイナミック補正を行った値のいずれかとする。
⑥干渉測位では共通の衛生について、2点間の搬送波位相の差を取ることで【A:衛生時計誤差・B:受信機時計誤差】が消去された一重位相差を求める。
⑦干渉測位では【A:基線解析・B:三次元網平均計算】により、基線ベクトルを求める。
セミ・ダイナミック補正
〇セミ・ダイナミック補正とは、プレート運動に伴う【⑧A:突発的な・B:定常的な】【⑨A:地殻変動・B:地盤沈下】により、各種測量の基準となる基準点の相対的な位置関係が徐々に変化し、蓄積した基準点網のひずみの影響を補正すること。
⑩セミ・ダイナミック補正は、測量成果の位置情報の基準日である「測地成果2011」の【A:元期の観測結果から、新たに測量を実施した今期・B:今期の観測結果から、新たに測量を実施した元期】までの地殻変動のひずみを補正する。
答え
①A:同じ
②A:マルチパス
③B:対流圏遅延誤差
④B:ネットワーク型RTK法
⑤A:基線解析の固定点
⑥A:衛生時計誤差
⑦A:基線解析
⑧B:定常的な
⑨A:地殻変動
⑩A:元期の観測結果から、新たに測量を実施した今期
復習・確認
①アンテナ位相特性の影響による誤差は、各観測点のGNSSアンテナを同一方向に整置することで軽減することができる。
②GNSS衛星から直接到達する電波以外に、構造物などに当たって反射した電波が受信される現象をマルチパスといい、測量の誤差の原因となる。
③対流圏遅延誤差は周波数に依存せず、2周波の観測により軽減することができないため、基線解析ソフトウェアで採用している標準値を用いて近似的に補正が行われる。
→電離層遅延誤差は周波数に影響されるため、特に10kmより長い基線の観測では、2周波を受信できるGNSS測量機を使う必要がある。
④:ネットワーク型RTK法では、電子基準点の観測データから作られる補正量などを取得し、解析処理を行うことで、GNSS 衛星位置や時計などの誤差に加え、GNSS 衛星から観測点までに電波が伝搬する過程で生じる誤差誤差を軽減している。
⑤電子基準点のみを既知点とした2級基準点測量において、基線解析の固定点の緯度及び経度は、成果表の値又はセミ・ダイナミック補正を行った値のいずれかとする。
⑥干渉測位では共通の衛生について、2点間の搬送波位相の差を取ることで衛生時計誤差が消去された一重位相差を求める。
→受信機時計誤差は2衛生についての一重位相差を取ることで消去される。
⑦干渉測位では基線解析により、基線ベクトルを求める。
⑧、⑨セミ・ダイナミック補正とは、プレート運動に伴う定常的な地殻変動により、各種測量の基準となる基準点の相対的な位置関係が徐々に変化し、蓄積した基準点網のひずみの影響を補正すること。
→国土地理院が電子基準点などの観測データから算出し提供している。
⑩セミ・ダイナミック補正は、測量成果の位置情報の基準日である「測地成果2011」の元期の観測結果から、新たに測量を実施した今期までの地殻変動のひずみを補正する。
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