下水道2種検定試験の学習に活用していただければと思い作成しました。
第76回
問題
仮設構造物の慣用計算法に用いる側圧について
①慣用計算法に用いる側圧は、【A:砂質土・B:粘性土】においては土圧と水圧をそれぞれ考慮する。
〇土留め工に作用する水圧分布は②【A:三角形分布・B:台形分布】とする。設計に用いる地下水位は一般に設置期間に想定される③【A:最高・B:最低】水位とする。
土留め壁の変形抑制による対策
④土留め壁の変形抑制による対策として、先行地中ばりの施工、高い剛性の土留め壁及び支保工の採用、【A:背面側の地盤改良による遮水性の向上・B:部分掘削による分割施工】が挙げられる。
⑤土留め壁の変形を計測するには、【A:水平計・B:傾斜計】が有効である。
掘削底面の安定
⑥地下水位低下工法、薬液注入工法、深層混合処理方法は【A:ヒービング・B:ボイリング】防止のための補助工法として有効である。
⑦土留め壁の根入れ長と剛性を増す方法は【A:ヒービング・B:ボイリング】防止対策として有効である。
⑧土留め壁の背面地盤を盤下げして、ヒービング機動力を減少させる方法は【A:ヒービング・B:ボイリング】防止対策として有効である。
⑨掘削底面下を地盤改良して、土の非排水せん断強さを増す方法は【A:ヒービング・B:ボイリング】防止対策として有効である。
⑩ディープウェルやウェルポイントにより地下水位を低下させる方法は【A:ヒービング・B:ボイリング】防止対策として有効である。
答え
①A:砂質土
②A:三角形分布
③A:最高
④B:部分掘削による分割施工
⑤B:傾斜計
⑥B:ボイリング
⑦A:ヒービング
⑧A:ヒービング
⑨A:ヒービング
⑩B:ボイリング
復習・確認
仮設構造物の慣用計算法に用いる側圧について
・慣用計算法に用いる側圧は、砂質土においては土圧と水圧をそれぞれ考慮し、粘性土においては土圧と水圧を一体とする。
・土留め工に作用する水圧分布は三角形分布とする。設計に用いる地下水位は一般に設置期間に想定される最高水位とする。
土留め工の施工に伴う地盤変形により周辺構造物への影響が予測される場合の対策
・土留め壁の変形抑制による対策として、先行地中ばりの施工、高い剛性の土留め壁及び支保工の採用、部分掘削による分割施工が挙げられる。
→背面側の地盤改良による遮水性の向上は地下水位の変動を抑制する方法で、地盤変形は抑えられるが、土留め壁の変形抑制はできない。
・土留め壁の変形を計測するには、傾斜計が有効である。
掘削底面の安定
・地下水位低下工法、薬液注入工法、深層混合処理方法はボイリング防止のための補助工法として有効である。
→ヒービング防止は生石灰杭工法、深層混合処理工法が有効である。
・ヒービング防止対策としては、「土留め壁の根入れ長と剛性を増す方法」「土留め壁の背面地盤を盤下げして、ヒービング機動力を減少させる方法」「掘削底面下を地盤改良して、土の非排水せん断強さを増す方法」が挙げられる。
・ボイリング防止対策としては、「ディープウェルやウェルポイントにより地下水位を低下させる方法」が挙げられる。
その他の問題
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皆さんのこれからがより輝くものになりますように。
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