はじめに
こんにちは。あかぴ〜です。
今回は、技術士一次試験(建設部門)に一発合格するための具体的な戦略についてまとめていきます。
私自身、2021年4月に未経験で建設コンサルタント会社に入社し、同年の11月28日にあった技術士一次試験(建設部門)に一発で合格することができました。
私自身の体験を踏まえて、どのように勉強を進めたのか、活用したサイトや参考書についても惜しみなく紹介します。
技術士一次試験を受ける方の多くは、この試験に合格することで少なからずキャリアアップや収入アップに繋がると思います。私自身、資格取得による収入アップが最大のモチベーションになりました。
技術士となれば大きなキャリアアップとなりますが、技術士一次試験は技術士になるための前段階となる試験(技術士補)になります。
合格したい理由はそれぞれあると思いますが、少しでも試験を受ける皆さんの合格へ近づく内容になれば嬉しいです。
出題内容と合格基準
まずは試験の出題内容と合格基準についてざっくりまとめておきます。
基礎科目
15問中8問正解で合格になります。問題は5分野で各6問(合計30問)あり、それぞれの分野から3問を選択して回答します。5分野は以下の通りです。
- 設計・計画に関する問題
- 情報・論理に関するもの
- 解析に関するもの
- 材料・化学・バイオに関するもの
- 環境・エネルギー・技術に関するもの
基礎科目全体として勉強するのではなく、まずは各分野に絞って、1分野ずつ解けるようにしていきましょう。私は「1,2,4,5の分野で12問中10問正解する」ことを目標に勉強しました。
12問中10問正解と聞くと難易度が高そうですが、各分野6問の中から、解けそうな3問を選べるのと、過去に出題された形式の問題が多く出題されているので、過去問対策をしておけば実際の難易度はそこまで高くありません。
また、さっぱりわからない問題はあきらめることも肝心です。私は「 3.解析に関するもの」については基礎教養もなく理解不能でしたので一切勉強せずに勘でマークシートを埋めました。
適正科目
次に適正科目です。基礎科目と同じく15問中8問正解で合格ですが、基礎科目と違い問題数はきっちり15問なので、「分かる問題だけ選択」ということはできません。
過去問と同じような問題も出題されており、過去問の内容を理解しておくと8問以上は正解できると思います。新しく出る問題もありますが、出題範囲が絞れないため、新出問題に対してこれといった対策は難しいかもしれません。
過去問で勉強するときには、問題文の正誤を問われる問題の何が間違っていているのかを1つ1つ丁寧に理解するようにしましょう。
専門科目【建設部門】
最後に建設部門です。25問中13問正解で合格になります。35問の中から25問選択して解答できるので、分かる問題を選ぶことができます。
建設部門で出題される分野は以下の14分野になります。
- 土質及び基礎(4問)
- 鋼構造(5問)
- コンクリート(3問)
- 都市および地方計画(4問)
- 河川(4~6問)
- 砂防、土砂の移動棒
- 海岸・海洋
- 港湾
- 空港(0~1問)
- 電力土木
- 道路
- 鉄道
- トンネル(1問)
- 施工計画、施工設備及び積算(2問)
基礎科目、適性科目と同様、過去問と同じ内容が出題されていることも多く、過去問で対策をしていれば、35問中20問以上は見たことのある問題が出題されると思います。(実際に私自身が受験をした時も、過去問対策で分かる問題のみを選択しました。)
簡単な分野、理解しやすい分野、覚えることが少ない分野から進めていくと気持ち的にも楽に勉強を進められると思います。
合格のための具体的戦略
ひたすら過去問を極める
合格するためにどうしたらいいですか?と聞かれた時の返答は「ひたすら過去問を極める」に尽きます。
実際に私は過去問以外の勉強は一切していません。※わからない単語)や初めて聞く単語、読めない漢字をググったぐらいです。
過去問題を数年分解ていると、似たような問題どころではなく、全く同じ問題が出題されていることも多く見られることに気が付きます。
例えば、建設部門の⑪道路に関して、「問題数は1問しかないのに、道路構造令などからの出題となれば、範囲がとてつもなく広くなり非効率なので、力を入れて勉強しない方が効率がいい。」という旨の意見を見ましたが、過去問対策の視点でみると、出題されている問題は3パターンのみで、同じ問題が出題されています。本一冊どころかA4用紙1枚にまとまるレベルの内容です(選ぶ選択肢も同じだったため、実際に覚える内容はもっと少ないです)。新しく出題される問題があればしょうがないですが、1から勉強するのと、過去問で勉強するのと、どちらが効率よく、かつ合格に近づけるのかと言われると、断然過去問題を解くことにあると思います。
また、建設部門の専門科目は暗記のみでも十分点が取れるので、計算が苦手な人は、難しいと感じる数式などは全て捨てても大丈夫です!※私も数式系の問題は勉強せず、暗記のみで点を取りました。
役に立った教材
最後に、私が使用した教材を紹介します。
書籍
過去問7年分+本年度予想 技術士第一次試験建設部門対策 [ 浜口 智洋 ]
過去問の解説本です。書籍はこの1冊のみを使って勉強しました。
個人的には、基礎科目と適性科目も1冊、過去問解説本を購入しても良いのかなと思います。
サイト
基礎科目と適性科目は、こちらのサイトに大変お世話になりました。
過去問の解説もまとめられているので、どうやって解くのか、何が間違っているのかまで確認できます。もしかすると専門分野に関してもこのサイトだけで事足りる可能性もあります。
おまけ
当ブログで、私自身が作成したオリジナルまとめノートを公開しています。自分が勉強しやすいように重要なポイントや過去問で出題された内容をまとめたものになります。
計算問題などや図解問題に関しては文章での説明が難しいので、文章問題がほとんどになりますが、皆さんの合格に必要な勉強時間は大幅に短縮できる内容になっていると思います。
実際に私が合格したノートそのまんまですし、職場や知人からも好評いただいています。
単元や分野ごとにまとめられたもので勉強したいという方にはぴったりの内容になっていると思いますので、ぜひ活用してください。
※最新の試験問題にも対応したノートになるよう更新していきます。
※お問合せにて、希望の単元等連絡頂ければ優先的に更新いたします。
まとめノート一覧のリンクはこちら
まとめ
技術士一次試験(建設部門)の合格のための具体的作戦は
〇過去問を徹底的に勉強する。
この1択になります。
過去問はもう完璧だ。となったら、それ以外の範囲にも手を伸ばして勉強し、より盤石な体制を整えるという流れで良いのではないかと思います。
正直私個人としては、過去問だけで十分と思っています。
なぜなら私は業種未経験の1年目にも関わらず、過去問の勉強のみで合格できているからです。
今回の記事が皆さんの合格の一助になれば嬉しく思います。
みなさんのこれからがより輝くものになりますように。
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