道路構造、道路の機能、建築限界、車線

実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。

試験勉強の手助けになれば嬉しく思います。

平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。

道路構造

・道路構造の決定に当たっては、必要とされる機能が確保できる道路構造について検討し、さらに、各種の制約や経済性、整備の緊急性、道路利用者等のニーズなどの地域の実状を踏まえて適切な道路構造を総合的に判断する。
・道路構造令は、道路の安全性、円滑性を確保する観点から、最低限確保すべき一般的技術基準を定めた法令。多くの柔軟規定が盛り込まれ、道路管理者の裁量と責任において、地域の実状に応じた幅広い運用が可能な「規範性」と「柔軟性」をあわせ持った制度となっている。
・中央帯は、道路の規格に応じて基準となる最低幅員が決まっている。

道路の機能

・大きく分けると「交通機能」「土地利用誘導機能」「空間機能」の三つがある。
・交通機能:自動車、自転車、歩行者などへの通行サービスのこと。人や物の移動や側道への出入りなどを示す。交通機能は更にトラフィック機能(人、車の通行サービス)とアクセス機能(沿道の土地建物、施設への出入りサービス)に分けられる。両者はトレードオフの関係にあり、規格の高い道路ではトラフィック機能(走行速度、走行快適性)、が重視され、逆に居住地内の道路では速度よりアクセス機能が重視される。
・空間機能:収容空間、防災空間、生活環境空間など。電気、ガス、水道、下水道、電話線、光ファイバーなどのライフラインの収容、地下鉄、地下駐車場、共同溝、災害時の延焼防止、緑化、通風などを示す。

建築限界

・建築限界:道路上で車両や歩行者の交通の安全を確保するために、ある一定の幅、ある一定の高さの範囲内には障害となるようなものを置いてはならないとする空間確保の限界。 ・車道部の建築限界は通常高さ4.5m、幅は車道と路肩を加えたもの。

・建築限界内には、照明施設、防護柵、信号機、道路標識、街路樹、電柱など一切設けることはできない。

車線

・車線数は、設計時間交通量が設計交通容量を下回るように決定される。
・設計時間交通量:計画目標年における30時間交通量とすることを標準とする。一年間、時間にして8760時間の1時間ごとの交通量を多い順に並べていくと、経験的に、1番目と30番目とでは、倍半くらいの違いがある。8760時間のうち、30時間くらいはちょっと我慢しようという考え方に基づき、上から30番目を設計時間交通量とする。
・設計交通容量:設計交通容量は可能交通容量の0.75~0.9の値をかけて求める。
・可能交通容量:可能交通容量は実際の道路条件下と交通状況に応じた最大交通量のことで、基本交通容量を補正して求める。車線幅員の減少、側方余裕の不足、大型車の混入、側方からの侵入による障害、線形及び見通しの悪さ、交差点の存在により、当然基本交通容量よりは小さくなる。
・可能交通容量=基本交通容量×車線幅員による補正×側方余裕の不足による補正×大型車による補正×沿道条件による補正
・その他の影響要因(自転車の混入など)は、微々たるもので設計上は無視する。
・幅員は走行速度や快適性に最も大きな影響を与えるもので、その必要幅員は路線の設計速度と交通量に応じて定める。
・設計速度は道路の構造を決定する極めて重要な要素。
・計画交通量は、計画、設計を行う路線を将来通行するであろう自動車の日交通量のことで、「年平均日交通量」に相当する。

まとめノート一覧

まとめノート一覧はこちら

※記事が完成次第、随時追加致します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました