【解決】ハイブリッド車VSガソリン車〜コスパが良いのはどっち?〜

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はじめに

私自身が現在乗っている車が走行距離15万kmを超えました。

そろそろ買い替えになるかもしれないなと思っています。

そこで色々調べていたのですが、ずっと解決しない疑問がありました。

それは

「ハイブリッド車とガソリン車、結局どちらが金銭的にお得なのか。」

ということです。

ハイブリッド車派の意見

  • ガソリン車と比べて燃費が良く、ガソリン代が安い。
  • 車両本体価格が高い分、リセール(車を手放して売る)価格も高いため、車両本体価格の差額を過度に気にする必要はない。

ガソリン車派の意見

  • ハイブリッド車は燃費がいいが、その代わり、数十万円単位で車両本体価格が高い。ガソリン代の差額だけで元を取るためにはそれなりの走行距離距離が必要となり実現可能性が引くい。
  • ハイブリッドモーター等、ハイブリッド車特有の故障による修理費が数十万円単位でかかるため、たとえ車両価格分の差をガソリン代で埋め合わせることができたとしても、修理費がかかれば結局トータルコストではガソリン車の方が安くなる。

どちらの意見も分かる気がします。

しかし、これらの意見を踏まえた上で「これだ!」と自分自身が納得するような結論にはたどり着けていませんでした。

そこで今回、私なりに調べて考えた結果、これは「ハイブリッド車VSガソリン車のコスパ論争」を解決する1つの目安になるのではないか。という結論がでましたので、まとめていきたいと思います。

結論

先に結論をお伝えします。

私がたどり着いた結論はずばり

「車種(特にガソリン車の燃費が良いか)による!」

です。

車種によるのであれば、結局分かってないのでは?と思われるような言い回しになりますが、そうではありません。

解説していきます。

「自分の検討する車種はどうなんだ?」と思う方もいると思いますので、自身で計算できる計算式も最後に紹介します。

検証・解説

考慮する項目と条件

論点として考慮する項目は

  1. 車両価格
  2. 燃費によるガソリン代
  3. ハイブリッド車の故障による修理費

の3項目にしました。

ハイブリッド車の税金優遇やリセールについての解釈についても後で説明します。

車両価格

ハイブリッド車のほうが価格は高くなります。

車種によって価格差は違いますが、調べていると概ね30万円程の価格差があることが多いように思います。

燃費

ハイブリッド車のほうが燃費が良く、ガソリン代が少なく済みます。

この燃料費で車両価格や修理費などの価格差が埋められるのかが、今回の検証の最大ポイントになります。

修理費

ガソリン車推しの意見として多く挙げられていたのが、ハイブリッド車には故障、修理リスクがあるということでした。

修理には数十万円かかる事が多く、たとえ車両価格分の差を燃料費でカバーしたとしても、修理費がかかれば結局ガソリン車のほうが安くなるという意見です。

修理費用は数十万円

60万円程かかったという高額な例もありましたが、ボリュームゾーンとしては20~30万円程のようです。

車両本体価格の差と大体同じぐらいの金額となります。

車両本体価格の差と同額

ガソリン車とハイブリッド車の価格差は、ハイブリッドシステムによるものとすれば、修理費は車両本体価格の差と同じ金額がかかると考えても、妥当なのではないかと思います。

修理が必要になる目安

また、ハイブリッドモーターなどハイブリッド関連の修理(もしくは交換)までの期間目安は10年10万キロとされていました。

※各メーカーによって「新車時から5年で10万キロ以内であれば無料交換」などの補償があるため、多額の修理費がかからずに済む場合もありますが、今回の検証では全額負担するものとして考えていきます。

税金優遇とリセール

ハイブリッド車にはエコカー減税やリセールによる有利な面がありますが、細かく設定しすぎると自身で計算する事が難しくなる上、判断基準が増えて「結局どうなの?」となる気がしました。

そのため、ハイブリッド車とガソリン車を比べて「同額や微々たる差であればハイブリッドの方が良い」という結論にするためのアドバンテージ要素ということにします。

条件まとめ

  • 車両本体価格の差と修理費は同額とする。
  • 故障修理は10年10万kmで発生すると考える。
  • 本体価格の差と修理費は30万円に設定する。

すなわち、ハイブリッド車の修理費用がかかる可能性が高くなる10万キロ以内に、車両本体価格差(修理費)が回収できるのかどうかで、ハイブリッド車とガソリン車のどちらがお得かが決まると考えられる。

結果がほぼ同額であれば、税金とリセールを考慮してハイブリッドの方がコスパが良いと考えられる

ということになります。

10万kmの走行で車両本体価格差は埋められるのか?

ハイブリッド車側の目線に立って話をすると「ガソリン車とハイブリッド車の燃費差は大きい方が良い」というのはイメージしやすいと思います。

仮にガソリン車の燃費が15km/Lだとすると、ハイブリッド車の燃費は16km/Lよりも20km/Lの方がお得になりますね。

重要なのはガソリン車の燃費

次に「ガソリン車の燃費によるお得度の違い」について説明します。

今回の検証における最重要ポイントになります。

ガソリン車の燃費が良いほどハイブリッド車のお得度は下がる

ということを説明していきます。

では検証例として

A「燃費10km/Lのガソリン車と燃費15km/Lのハイブリッド車」

B「燃費15km/Lのガソリン車と燃費20km/Lのハイブリッド車」

のそれぞれのお得度を見ていきます。

※ガソリン代は170円/Lで計算します。

A「燃費10km/Lのガソリン車と燃費15km/Lのハイブリッド車」の場合

10万キロ走行した場合のそれぞれのガソリン代は

ガソリン車(10km/L)=100000km/10km×170円=170万0000円

ハイブリッド車(15km/L)=100000km/15km×170円=113万3333円

差額は56万6667円になりました。

B「燃費15km/Lのガソリン車と燃費20km/Lのハイブリッド車」の場合

10万キロ走行した場合のそれぞれのガソリン代は

ガソリン車(15km/L)=100000km/15km×170円=113万3333円

ハイブリッド車(20km/L)=100000km/20km×170円=85万0000円

差額は28万3333円になりました。

同じ5kmの差でも金額に差が出る

AとBで28万3334円の差が出ています。

ガソリン車とハイブリッド車の燃費差は同じ5kmなのにです。

ここから分かる大事ポイントは、

もともとのガソリン車の燃費が良い車種程、ハイブリッドによる燃費の恩恵は小さくなるということです。

つまり、「ガソリン車元々の燃費がどれぐらいなのか」ということが分かって始めて、ガソリン車とハイブリッド車の燃費差が大きいのか、小さいのかを判断できるということになるのです。

10万km走行で30万円以上お得になるラインは?

元々ガソリン車の燃費が悪ければハイブリッド車の方がお得になる可能性が高くなり

ガソリン車の燃費が良ければガソリン車の方がお得になる可能性が高くなることは分かりました。

ではそのボーダーラインはどうなっているのか、10万km走行で30万円以上お得になるライン計算した表を以下に貼ります。

上の段がガソリン車の燃費、左の列がハイブリッド車の燃費です。

10万km走行すれば30万円以上お得になるのは黄色の範囲になります。

例)ガソリン車の燃費が9km/Lの場合は、ハイブリッド車は燃費11km/L以上で30万円以上お得になるというように見れます。

不確定要素はそれぞれある

ガソリン代はこれから上がるのか下がるのか

ガソリン代が上がればハイブリッド車に有利、ガソリン代が下がればガソリン車に有利になります。

ハイブリッド車の修理が必要になるかどうか

運よく故障なく10万km以上走行できれば、または修理代が安く抑えられればハイブリッド車のお得度は上がります。※もちろん逆も考えられます。

これらの要素については完全不確定要素(わからない)となります。

ガソリン車かハイブリッド車か

ガソリン車を選択する基準

ガソリン車を選択する基準ガソリン代の変化やハイブリッド車の故障など、不確定要素については考えたくない。

という人は、ガソリン車の選択が適していると考えられます。

特に、燃費のいいガソリン車を選ぶことで、ハイブリッドにしておけばという後悔も少なく済むと思います。

ハイブリッド車を選択する基準

不確定要素を受け入れられる上、欲しい車種が、表の黄色部分に該当している。

という人はハイブリッド車の選択が適していると考えられます。

以上が本検証での結論になります。

自分で計算するために

1つの結論は出しましたが、今回は車両本体価格左30万円=修理費30万円、ガソリン代170円で計算したものになります。

自分の欲しい車種については車両価格差が違ったり、修理費を多く見積もっておきたいなど、各個人で設定したい条件があると思います。

最後に自身で計算できるように電卓で計算できる計算式を記しておきます。

(10÷ガソリン車の燃費×1Lのガソリン代)-(10÷ハイブリッド車の燃費×1Lガソリン代)

=10万キロ走行時にハイブリッド車が得するガソリン代合計(万円)

になります。

※計算するときには( )を忘れずに!スマホの電卓機能を使うと( )も表示できます。

例)「トヨタ/ヤリス(Xグレード1.5L)の場合

ガソリン車:車両本体価格162.4万円(燃費21.6km/L)

ハイブリッド車:車両本体価格201.3万円(燃費36.0km/L)

価格差は38.9万円です。

先程の式に当てはめると、

(10÷21.6×170)-(10÷36.0×170)=31.48(万円)

となり、30万円は超えましたが、10万kmの走行で車両価格差38.9万円は埋まりませんでした。

7.42万円の差は微々たる差とは言えないと思いますので、結果、ガソリン車の方がコスパが良いという事になります。

このように、自身で欲しい車種を当てはめたり、して計算していただければ、納得に近づく結論が出せるのではないでしょうか?

最後に

今回は、コスパで見た時に、ハイブリッド車とガソリン車のどちらがお得になるのかについて10万キロ走行を目安に1つの結論を出しました。

コスパの面だけで見ると、ハイブリッド車は不確定要素もあり微妙だという声もありますが、ハイブリッド車には特有のパワーや静粛性が高まるなどの走行性能としてのメリットもあります。

自身が何を優先して車を選ぶのかが大事になると思います。

今回の検証が少しでも車選びの役に立てたら嬉しく思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

みなさんのこれからがより輝くものになりますように。

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