メジャーリーグ2023年のオフ、大谷翔平選手(以下:大谷)の移籍先がどこになるのか注目が集まっています。
そこで、本ページでは大谷の移籍に関する最新情報や、各球団の大谷獲得に関するコメント等をまとめていきます。
FA決定から最新情報までの動きについても時系列でまとめているので、ニュース記事を遡ることなく、このページ1つで状況が分かるようにしていますので、是非参考にしてください。
大谷が提示する条件とは
大谷が提示する条件については本人から明確な内容が発せられた訳ではないので、あくまで報道等からの推測となります。
何が最有力項目となるかは分かりませんが
- 若手中心の構成で世界一を目指す球団(強いもしくは強くなる見込みがあるチーム)
- 3,4年規模の契約(自身のピークを3,4年後と見込んでいるため)
- 西地区の方が有利か(6年前は西地区のチームを希望していたため)
などが主に挙げられています。
その中でも、今回最も重要視されていると思われる項目は、若手中心の構成で世界一を目指す球団という点であり、その中で自身がイメージするプレースタイルと球団の意向が合致するかどうかが鍵になると思われます。
そのため、日本からメジャーへ行くときに重要視されていたとされる西地区かどうかという条件は、今回の移籍に関してはさほど重要な条件とは言えないのではないかという見方もされています。
希望する契約金額についての報道等は見られませんが、「10年ほどの長期契約を結ぶとなれば5億ドル(約750億円)を超えるだろう」と言われているため、仮に3年契約としても単純計算で1年あたり5000万ドル(約75億円)が必要になるとされています。この金額は現在メジャー最高年俸のマックスシャーザー(レンジャーズ)の49億3000万円を上回る金額です。
大谷自身が今回の移籍に関して金銭面の条件を提示していないと言えども、そもそもの相場が高額となっているため、資金面で豊かな球団が有利になることは間違いないと思われます。
最新:移籍可能性が高いとされている球団
11月20日時点で大谷翔平選手の移籍先候補として可能性があるとされている球団は合計6球団です。
ドジャースを最有力候補として、その次にカブスが有力ではないかとされています。その他に可能性がある球団として「マリナーズ、レンジャーズ、ブレーブス、ジャイアンツ」が挙げられています。
その他の球団を含めた全球団の移籍予想は以下の通りです。
チーム:移籍可能性(「低い→あり→高い」の3段階で表しています)
ア・リーグ
- 東地区
- ボルティモア・オリオールズ:低い
- ボストン・レッドソックス:低い
- ニューヨーク・ヤンキース:低い
- トロント・ブルージェイズ:低い
- タンパベイ・レイズ:低い
- 中地区
- シカゴ・ホワイトソックス:低い
- クリーブランド・ガーディアンズ:低い
- デトロイト・タイガース:低い
- カンザスシティ・ロイヤルズ:低い
- ミネソタ・ツインズ:低い
- 西地区
- ロサンゼルス・エンゼルス:低い
- オークランド・アスレチックス:低い
- シアトル・マリナーズ:あり
- テキサス・レンジャーズ:あり
- ヒューストン・アストロズ:低い
ナ・リーグ
- 東地区
- アトランタ・ブレーブス:あり
- ワシントン・ナショナルズ:低い
- ニューヨーク・メッツ:低い
- フィラデルフィア・フィリーズ:低い
- マイアミ・マーリンズ:低い
- 中地区
- ミルウォーキー・ブリュワーズ:低い
- シカゴ・カブス:あり
- シンシナティ・レッズ:低い
- ピッツバーグ・パイレーツ:低い
- セントルイス・カージナルス:低い
- 西地区
- ロサンゼルス・ドジャース:高い
- サンディエゴ・パドレス:低い
- サンフランシスコ・ジャイアンツ:あり
- コロラド・ロッキーズ:低い
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス:低い
それぞれの球団の情報について簡単にまとめます。
ア・リーグ
東地区
ボルティモア・オリオールズ:低い
1~2人の先発投手を欲しています。
打者としてはDHも欲していますが、右打者を希望しています。
大谷が来季は打者に専念する点や、左打者であることから欲しい選手に合致しているとは言い難いです。
また、若手選手は多いが、今季は100敗以上を喫しており、世界一を目指せるチームという観点からも獲得は厳しいと思われます。
ボストン・レッドソックス:低い
有力候補として挙げられており、資金的にも今オフは選手獲得のために大金をつぎ込むと言われています。
日本人獲得の実績も多いですが、移籍に関する具体的な報道はされていません。
2年連続で最下位となっていることで大谷獲得への期待はされていますが、一方で最下位というチーム現状そのものがマイナス要因とも捉えられます。
また、レッドソックスはオリックスバファローズの山本由伸投手(以下:山本)を獲得する本命球団の1つとされており、山本にも7年2億ドル(約300億円)が投じられる可能性を考えると、大谷獲得の現実味は低いと思われます。
ニューヨーク・ヤンキース:低い
移籍先の有力候補として挙げられています。
今季は7年ぶりにプレーオフの進出を逃していますが、世界一は目指せるチームであると思われます。
しかし、補強が必要なポジションとして「ローテーションを組める先発投手」と「外野手」が挙げられており、また、スタントンがDH起用となることが予想されるため。来季DHのみの起用となる大谷はチーム事情にマッチしていないため、獲得の現実味は薄いかもしれません。
11月10日に獲得レースへ参戦しないと報じてられ、11月14日には改めて大谷は優先リストに入っていないと伝えられました。
今回の獲得はあきらめて、数年後にトレードで獲得する算段ではないかという声が上がっています。
トロント・ブルージェイズ:低い
ブルージェイズ関係者から「何か大きなことをしたい」と計画しているとの情報があったと報道があり、候補として浮上しました。
現在主力であるボービシェットとウラジーミルゲレロが2025年にFAとなるため、大谷選手の入団がいいタイミングであることが取り上げられましたが、実際のところこの報道以上に有力な情報は現時点では出ていないため、可能性が高いというには微妙と思われます。
タンパベイ・レイズ:低い
投打ともに主力となる選手を欲していますが、大谷獲得に対しての積極的な情報は見られていません。
若手が育っているチーム状況ということもあり、一時は若手有望株とのトレードで獲得を目指す旨の記事も見られましたが、今回のFA市場においては特に情報がなく、FAでの大谷獲得は本命ではないと思われます。
11月16日にオーナーのスターンバーグ氏が「とてもじゃないが金額が高い。私たちの許容額を超えている。」と発言したこともあり、大谷獲得に本腰を入れる意思はないと思われます。
中地区
シカゴ・ホワイトソックス:低い
今年9月、クリスゲッツ氏がゼネラルマネージャーに就任した際に、記者会見で「大谷獲得のレースには参加しない。」と発言しています。
実際に現時点で移籍候補としても挙がっていないため、ホワイトソックスへの移籍はないと思われます。
クリーブランド・ガーディアンズ:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
年明けの時点で、ガーディアンズは大谷獲得のために金は出さないだろうと言う旨の報道もありました。
デトロイト・タイガース:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
カンザスシティ・ロイヤルズ:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
ミネソタ・ツインズ:低い
トレードに関して大谷獲得への興味を示したとの報道はありましたが、今回のFAについては特に報道されていません。
西地区
ロサンゼルス・エンゼルス:低い
シーズン終了後からの契約更新を拒まれた時点で残留の可能性は低いと思われます。
他球団との交渉で余程満足がいかなかった(結局エンゼルスがいちばん良さそうだなと思われた)場合は残留の可能性がありますが、他球団の獲得競合の具合を見る限り、エンゼルス以外への球団への移籍が濃厚と思われます。
オークランド・アスレチックス:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
シアトル・マリナーズ:あり
度々候補としては上がっているが、これといって積極的な行動を起こしているような報道はされていません。
ただ、ずっと候補として挙げられているということは、何かしらの理由があるということなのかもしれません。
テキサス・レンジャーズ:あり
今季のワールドシリーズを制覇していることもあり、最有力候補の1つとして見られています。
実績として過去2年間で8億ドル(約1200億円)をFAに支払った結果が、ワールドシリーズ制覇という形で実ったこともあり、今回のFA選手獲得に対しても金銭的には十分な大金を用意できる状態であると予想されています。
世界一を目指せるチームとしては有力な候補であることは間違いありません。
ヒューストン・アストロズ:低い
3年連続で地区制覇しており、過去7年で6度の地区優勝、7年連続でプレーオフ進出という強豪球団です。
ただし、それ以外に大谷獲得に関する情報がなく、初めに候補に挙がっただけで、獲得に積極的に動いている訳ではないのかもしれません。
ナ・リーグ
東地区
アトランタ・ブレーブス:あり
11月14日に「ブレーブスでのプレーに興味を示している」可能性があるという旨の報道から候補として浮上しました。
ブレーブスは6年連続でナ・リーグ東地区を制覇しており、2021年にはワールドシリーズ制覇も成し遂げているため、候補としてはおかしくないチームではあります。
ワシントン・ナショナルズ:低い
年明けの時点で、大谷に金は出さないだろうと言う旨の報道がありました。
ニューヨーク・メッツ:低い
山本の移籍先として現在最有力候補となっている。山本選手に7年2億ドル(約300億円)が投じられる可能性を考えると、大谷獲得の現実味は低いと思われます。
フィラデルフィア・フィリーズ:低い
ここ最近ではFA選手を積極的に獲得しているとされているが、大谷獲得に関する報道は見られていません。
マイアミ・マーリンズ:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
中地区
ミルウォーキー・ブリュワーズ:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
シカゴ・カブス:あり
11月14日時点のドラフトキングスでのランキングによると、ドジャースに次いで2番目に移籍可能性が高いと予想されています。
11月8日に本気で大谷獲得を目指す姿勢を公言したため有力候補として挙げられました。
カブスは大谷が日本ハムからポスティングシステムでメジャー移籍を目指した6年前にも獲得に動き、移籍先の最終候補に名を連ねた過去があります。
シンシナティ・レッズ:低い
資金的にも、チーム運営的にも大谷を引き入れるだけの材料はないと判断されている。
ピッツバーグ・パイレーツ:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
セントルイス・カージナルス:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
西地区
ロサンゼルス・ドジャース:高い
現時点で最も移籍可能性が高いとされている大本命球団です。
昨年はFA選手獲得時に複数年契約をしておらず、投手、DHともに単年契約しかおこなっていないことから、大谷獲得への布石ではないかと言われていました。
2015年以降一度もプレーオフ進出を逃すことなく、競合球団としての地位を築いているのも条件に当てはまります。
編成トップを担っているアンドリューフリードマン氏が、大金で人を集めるタイプではないこともあり、大谷選手の入団後のプレースタイルやビジョン提示などに重きを置くのではないかと予想されています。
チームとしても世界一を目指せる位置にあるため、プレーに関して大谷選手が思い描く構想と合致する形での条件を提示できれば移籍する可能性は十分であると言えるでしょう。
サンディエゴ・パドレス:低い
ワイルドカードに僅かにとどなかったという成績もあり、チーム改善を最優先事項として、財政的な問題を抱えながらも、大谷獲得に踏み出す可能性があるとの報道がありました。
とはいえ財政難で向かうには大谷獲得のハードルは金銭的に厳しく、現実味は薄いと思われます。
サンフランシスコ・ジャイアンツ:あり
大谷獲得のためならいくらでもお金を出すという旨の発言があり、獲得に意欲を示しているものの、大谷自身が金額の大小で最終的な移籍先を決めるかどうかは疑問符がつくため、最有力とは言えないと思われます。
しかしながら、予想オッズでは上位につけており、移籍可能性があるとされています。
コロラド・ロッキーズ:低い
FAで大金を出すことはごく稀であるため、大谷に金は出さないだろうといわれています。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス:低い
特に大谷獲得に関する情報は出ていません。
時系列:移籍に関する情報まとめ
大谷の移籍に関する情報について時系列ごとにまとめています。
日時は全て日本時間となっています。
11月2日午前7時
エンゼルスに11月7日午前7時までの5日間、再契約の交渉期間が与えられました。
ここで再契約とならなければ、他球団が交渉可能となります。
11月6日
アメリカ大リーグの公式サイトは大谷の新天地予測として、
「エンゼルス(残留)、ドジャース、ジャイアンツ、マリナーズ、メッツ、パドレス、レンジャーズ、レッドソックス」の8球団を挙げました。
11月7日午前7時
大谷選手がエンゼルスと再契約に合意しなかったため、他球団との交渉が解禁となりました。
エンゼルスは1年契約となるQO(クオリファイング・オファー)を提示しましたが、今季のQO額(全選手一律)である30億5000万円に対し、大谷選手の今季年俸は45億円であるため、受け入れられる見込みはありません。
大谷は11月15日午前6時までにこのオファーを受け入れるか拒否するかを選択することになります。
※QOを拒否された後でもエンゼルスは契約交渉を継続できます。
11月15日
11月7日に提示された、エンゼルスからのQO(クオリファイング・オファー)を拒否しました。
※エンゼルスは今後も新規契約として大谷選手と契約交渉することはできます。
この時点で大谷は既に移籍先を数球団に絞っているとの噂があると報道がありました。
現在の最新情報はここまでです、今後も新たな情報が出る度に更新していきます。
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