実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
試験勉強の手助けになれば嬉しく思います。
平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
鋼材の腐食及び防食
・塗装:鋼材表面に形成された塗膜が腐食因子である酸素と水や腐食促進物質である塩化物イオンなどの侵入を抑制して鋼材を保護する。鋼構造物を腐食から護るために広く用いられている防食法。
・厚膜被覆:ゴムやプラスチックなどの有機材料を1mm以上の厚膜に被覆した長期間の耐食性を有する防食法。主として湾港、海洋鋼構造物の飛沫、干満部の防食に用いられる。
・溶融めっき:溶融した金属浴に鋼材を浸漬(しんせき)させ、鋼材表面にめっき皮膜を形成させる防食法。めっき材に用いる金属として亜鉛、アルミニウム、亜鉛・アルミニウム合金などがある。
・金属溶射:鋼材表面に溶融した金属材料を溶射して形成した溶射皮膜が腐食因子や腐食促進物質の鋼材への到達を抑制して鋼材を保護する防食法。溶射直後の皮膜には多くの気孔が存在し、この気孔に水分などの腐食因子が侵入し不具合が生じることを防ぐため、金属溶射後に封孔処理が必要となる。
・耐候性鋼材:リン、銅、ニッケル、クロムなどを少量添加した低合金鋼材。適度な乾湿の繰り返しを受け、塩化物イオンのほとんどない環境で鋼材表面に形成される緻密な保護性錆が鋼材表面を保護する。適切な計画設計、施工、維持管理により無塗装で優れた防食性能を発揮するが、海浜地域など腐食性が高い環境だと保護性錆が形成されにくい問題がある。主にニッケルを多く添加し、従来のJIS対候性鋼に対し耐塩分特性を高めた新しい鋼材も開発されている。
はりの断面力図
・曲げモーメント図の勾配(接線の傾き)は、その点のせん断力に等しい。
・集中荷重の作用点では、せん断力図は階段状に変化し、曲げモーメント図は折れ曲がる。
・集中モーメント荷重の作用点では、せん断力図は変化せず、曲げモーメント図は階段状に変化する。
・等分布荷重の区間では、せん断力図は直線、曲げモーメント図は2次曲線となる。
・三角形分布荷重では、せん断力図は2次曲線、曲げモーメント図は3次曲線となる。
平面構造物の支点
・ローラー支点はローラー方向に移動自由でかつ、回転自由である。垂直方向にのみ拘束される。
・回転支点では移動は拘束されるが、回転は自由である。
・固定端では移動、回転ともに拘束される。
・鉛直沈下に抵抗するばねで支えられた弾性支点では、支点の鉛直変位に比例する支点反力が生じる。
・回転運動に抵抗するばねで支えられた弾性支点では、支点の回転角に比例する支点反力が生じる。
部材長Lに対しての有効座屈長Le
水平移動拘束で、
- 両端自由の場合Le=1.0L
- 両端拘束の場合Le=0.65L
- 1端自由、他端拘束の場合Le=0.8L
水平移動自由で、
- 両端拘束の場合Le=1.2L
- 1端自由、他端拘束の場合Le=2.0L
鋼橋の維持管理
・支承周りなどの滞水が生じやすい箇所では、鋼材の腐食が進行しやすい。
・構造物に自動車、列車などの活荷重、風などの外力が繰返し作用すると、溶接継手や溶接欠陥などの応力集中部に疲労き裂が発生することがある。
・塗装においては、鋼材表面さびを除去し、付着している有害物質の除去と層間付着性を良くするための面粗しを行う。
・き裂の溶接補修においては、再溶接による残留応力、ひずみの増加、新たな溶接欠陥の発生など損傷発生前の状態よりも疲労強度が劣る場合がある。
・昭和40年代後半~50年代初頭に架設された橋梁では、高力ボルトとしてF11Tが使用されているものがある。F11Tの高力ボルトは、高張力鋼特有の遅れ破壊の可能性があり、点検や取替えなどの対策が必要である。
まとめノート一覧
※記事が完成次第、随時追加致します。

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