実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
試験勉強の手助けになれば嬉しく思います。
平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
赤文字は重要ポイントです。
【安全確保とリスク】
技術者にとって安全確保は重要な使命の1つである。
〇リスクアセスメントとはリスクアセスメントは事故の未然防止のための科学的・体系的手法のことであり、事業者自らが潜在的な危険性又は有害性を未然に除去・低減する先取り型の安全対策である。事業者自らが職場にある危険性又は有害性を特定し、災害の重篤度(危害のひどさ)と災害の発生確率に基づいて、リスクの大きさを見積もり、受け入れ可否を評価する。
〇「安全」とは、絶対安全を意味するものではなく「リスク」(危害の発生確率及びその危害の度合いの組合せ)という数量概念を用いて、許容不可能な「リスク」がないことをもって「安全」と規定している。この「安全」を達成するために、リスクアセスメント及びリスク低減の反復プロセスが必要である。「ISO/IECガイド51(2014年改訂)」は安全の基本概念を示しており、安全は「許容されないリスクのないこと(受容できないリスクのないこと)」と定義されている。
【リスク低減対策】
〇リスク低減プロセスでは、リスクアセスメントでのリスクが許容可能でない場合、リスク低減策を検討する。そして、再度リスクを見積もり、リスクの評価を実施し、その「残留リスク」が許容可能なレベルまで反復する。許容可能と評価した最終的な「残留リスク」は妥当性を確認し文書化する。
〇リスクアセスメントを実施することによってリスクは軽減されるが、すべてのリスクが解消できるわけではない。この残っているリスクを「残留リスク」といい、残留リスクは妥当性を確認し文書化する。
〇リスク低減対策は、設計段階で可能な限り対策を講じ、人間の注意の前に機械設備側の安全化を優先する。リスク低減方策の実施は、本質安全設計、安全防護策及び付加防護方策、使用上の情報の順に優先順位がつけられている。
〇リスク低減措置は、リスク低減効果の高い措置を優先的に実施することが必要で、次の順序で実施することが規定されている。
- 危険な作業の廃止・変更等、設計や計画の段階からリスク低減対策を講じる
- インターロック、局所排気装置等の設置等の工学的対策
- マニュアルの整備等の管理的対策
- 個人用保護具の使用
【リスクの評価】
〇リスクアセスメントのプロセスでは、製品によって危害を受けやすい状態にある消費者、その他の者を含め、製品又はシステムにとって被害を受けそうな”使用者”及び“意図する使用及び合理的予見可能な誤使用”を同定し、さらにハザードを同定する。そのハザードから影響を受ける使用者グループへの「リスク」がどれくらい大きいか見積もり、リスクの評価をする。
リスク評価の考え方として「ALARPの原則」がある。ALARPとは「合理的に実効可能なリスク低減方策を講じてリスクを低減する」という意味であり、リスク軽減を更に行なうことが実際的に不可能な場合、又は費用と比べて改善効果が甚だしく不釣合いな場合はそれ以上の低減対策を講じなくてもよいという考え方である。
〇人は間違えるものであり、人が間違っても安全であるように対策を施すことが求められ、どうしてもハード対策ができない場合に作業者の訓練などの人による対策を考える。
〇どこまでのリスクを許容するかは、時代や社会情勢によって変わるものである 。
〇機械系や電気系の各規格に安全を導入するためのガイド(指針)を示すものである。
まとめノート一覧
まとめノート一覧はこちら
※記事が完成次第、随時追加致します。

コメント