海岸工学

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海岸工学

・浅水変形:波が浅い水域に入ってくると、次第に変形を受けて、波高、波長、波速が変化する。周期は変化しない。平行等深線海岸に波が直角に入射すると、水深の減少に伴って波高が変化する。
・不規則な波の一群の記録から、波高と周期を定義する方法としてゼロアップ(またはゼロダウン)クロス法が一般に用いられている。
・有義波(1/3最大波)は不規則波の代表波として最もよく用いられるものである。目視観測によって報告されている波の波高、周期にほぼ等しい。
・有義波は波浪観測において連続的な100波以上の波高の大きいものから数えて全波数の1/3の波を選びその波高と周期を平均化したもので、海岸保全施設の設計に使用される。また、天気予報等で通常用いられる。
・波速は、深海波では周期(あるいは波長)のみによって定まり、極浅海波(長波)では水深のみによって定まる。
・深海波は波長が水深に比べて非常に短い特徴がある。
・深海波:水深が波長の1/2より大きい場所の表面波。深海波は水深が大きいため、海底の影響はほとんど受けない。
・回折:防波堤のような障害物の背後に波が回り込んで進行する現象。
・波の回折現象を支配する方程式は、ホイヘンスの原理。
・ある一定の風速によって発達する波の状態は、吹送(すいそう)距離と吹送時間のいずれかによって定められる。
・グリーンの法則は、湾内の津波の波高の変化を求める近似式として用いられる。
・直立堤に作用する砕波の波圧強度の算定式として、広井公式が提案されている。
・傾斜堤における捨石の安定重量の算定公式として、ハドソン公式が提案されている。
・複合断面を有する海岸堤防における波の打上げ高さを算定する方法として、サービルの仮想(のり面)勾配法が提案されている。
・波の屈折では、スネルの法則が成立する。スネルの法則は、波動一般の屈折現象における二つの媒質中の進行波の伝播速度と入射角、屈折角の関係を表した法則のこと。
・津波の主要部分は、長波の波速で伝播する。
・津波は周期や波長が長いという特徴がある。これは津波の波源域が広く、波長がその影響により決まるためである。
・津波は、海が深いほど早く伝わる性質があり、沖合ではジェット機に匹敵する速さで伝わる。逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ後から来る波が前の津波に追いつき、波高が高くなる。
・潮汐(通常観測される潮位変動)は、天文潮、気象潮及び異常潮に大別される。
・天文潮:地球、月、太陽の位置関係の変化と地球の自転によって生じるもの。
・屈折:水深が異なる境界に斜めに波が入射した場合に、波向線が浅い領域でより境界に直角になるように変化する。
・許容越波量:海岸構造物の許容しうる越波量。背後地の利用などを判断し決める。
・正常海浜は夏型海浜と呼ばれ、波高が小さく、体積型の前浜となる。漂砂としては、掃流砂(海底に近いところを滑動、転動して動く)が卓越している。一方、暴風海浜は冬型海浜と呼ばれ、波高が大きく、浸食型の前浜となる。漂砂としては流れが強いため浮遊砂が卓越し、沿岸砂州ができる。
・海岸から離れた海域では比較的一様な流れである沿岸流が存在するが、海岸に近い海域では海水は循環しており、沖合から海岸に向かう「向岸流」、海岸に沿って流れる「並岸流」、海岸から離れ沖合に向かう「離岸流」が一つの循環系を形成している。
・離岸流:波によって岸向きに運ばれた海水を沖に戻す流れ。幅10m前後で生じる局所的に強い引き潮。離岸流の発生は、その海岸の地形によるところが大きい。
・沿岸流は、波が沖合から海岸線と斜めに押し寄せて砕ける場合に、特に砕波帯より岸側の水域に顕著に生じる海岸にほぼ平行な比較的安定した流れのこと。砕波点の陸側の方が沖側よりも流速が大きい。
・ウェーブセットアップ:波によって砕波帯内で平均海面が上昇する現象。
・屈折による波高変化は、屈折係数と浅水係数の積で表される。
・波の反射率は、重複波の最大波高に対する重複波の最小波高の比で求める。
・砕波の形態は、深海波の波形勾配及び海浜勾配によって分類される。
・波の反射率は反射波高と入射波高の比である。

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