- コントロールを良くしたいけど何をやっていいかわからない
- 子どもたちが楽しみながらも、コントロールを上げられるメニューを知りたい
- 子ども達が楽しみながら、学びも得られる練習法を知りたい
そんな方の悩みに答える内容になっています。
野球においてコントロールはとても重要な要素です。
ピッチャーはもちろん、守備でコントロール良く送球できることはアウトを取れることに直結します。
暴投で失点というのはよくある光景ですね。
そのコントロールを楽しみながら鍛えられる練習があるとしたら・・・ぜひ知りたいですよね。
今回は、実際に効果があるとされている練習法であり、さらに私がコーチを務める少年野球チームでも大盛り上がりとなった練習内容を紹介します。
玉入れでコントロールアップ
その練習内容はずばり「玉入れ」です。
正式にはパラボリックスローと言います(子どもたちには玉入れと伝えています)。
5メートル程離れた位置にゴミ箱のようなもの(どんな箱でもいいです)を置き、そこに入るように、ボールを投げ入れます。
ティッシュを使った後にくるくるっと丸めてゴミ箱に投げ入れようとするあれです。
運動会でやるような玉入れのように高い位置にする必要はなく、箱は床に置いたので大丈夫です。
ボールも野球ボールやテニスボール、バドミントンの羽など、色んなものを混ぜて投げます。
空間把握能力が鍛えられる
この練習で鍛えられるのは「空間把握能力」です。
筑波大学の研究で、この練習に取り組むことで、コントロールがアップしたという結果が得られています。
様々な大きさ、重さのボールを「どのぐらいの強さで、投げればあの箱の中に入るのか」「もう少し遠くに」「思ったよりも近く」にと考えながら投げるうちにこの空間把握能力が鍛えられていくというわけです。
入るかどうかではなく、狙うことで効果が得られる
投げたものが実際に箱に入るかどうかが大事なのではなく、狙うこと自体に効果があります。
箱に中々入らなかったとしても、コントロールは鍛えられていきます。
チームを作って対決させると大盛り上がり
実際にチームで練習に取り入れてみました。
順番に1人ずつ投げていても子どもはそのうち飽きてしまうだろう、どうせなら楽しく夢中にさせたいと思い、チーム分けをして対戦させるようにしてみました。
テニスボールは1点、プラスチックの小さいボールは2点、これは3点・・・と複数のボールを集めて1分以内にどちらのチームが多く点数を稼げるかを競います。
約束事として「1球ずつ投げる」「必ず上から投げる」ことは伝えました。
いざやってみるとこれが大盛り上がりでした!
思ったよりも入らなくて、少し高く投げてみたり、得点は低くても投げやすいボールを選んだり、逆に難しくても得点の高いボールを選んだり、それぞれの子が色々工夫しながら投げていました。
楽しみながらも最高に集中している
得点発表をすると勝ったチームはめちゃくちゃに喜び、負けたチームは「もう一回!」と言っていました。
勝ったチームも負けたチームも楽しそうで、ゲーム要素の強い練習はミニ運動会みたいな感じで好きみたいです。
子どもが必死(夢中)になっている状態というのは、最大限に集中している状態と思います。
「あの箱にボールを入れてやる!!」と1球1球全力でコントロールしようと神経を注いでいるのです。
それでもってこの盛り上がり、想像以上にウケの良いメニューになりました。
集中していたからか、その後の練習もいつもより集中力があったように思います。
さいごに
今回はコントロールを良くする練習として玉入れ(パラボリックスロー)を紹介しました。
実際に効果があったとされるこの練習ですが、私のチームで取り組むのはこの冬が初めてになります。
これだけ楽しんでくれて、コントロールがよくなるというのであれば嬉しい限りです。
今回のパラボリックスローは著書『新しい少年野球の教科書~科学的コーチングで身につく野球技術~』から学びました。
他にも多くの練習内容や、体のメカニズムについて書かれていて、勉強になる一冊でふ。
指導者としても、選手としても一読の価値ありの一冊と思いますので、気になった方は是非手に取って読んでみてください。
これからも自身が学んだり経験する中で大事だと思った内容は発信していきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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