あえて失敗することで正解を導き出すことができる

みなさんこんにちは。あかぴ~です。

失敗は成功の母と言いますよね。

しかし、実際に「喜んで失敗します!」と思う人は少ないと思います。

今回はそんな考えに新たな見方を加える

「あえて失敗することで、正解を導き出せる可能性が高くなる」

というお話を1つの実験を例にして紹介していきます。

今回のお話を聞くことで、

  • 失敗が必ずしも悪いものではないと思える。
  • むしろ失敗しないと正しいかどうかも判断できないということが分かる。
  • 正解を導くときのアプローチが変わる。

ことが期待できる内容となっています。

今回のお話は『失敗の科学』マシュー・サイド・著/有枝春・訳を参考にさせていただきました。

実験内容

実験内容は

  • これから3つの数字を伝えます。
  • その3つの数字がどのようなルールで並べられたものかを当ててください。
  • あなたは自由に何回でも3つの数字を伝えて、それが今回のルールに当てはまっているかどうかを知ることができます。
  • 何回でも答えて良いです。

というものです。

簡単なゲームみたいなものですね。

では実際に考えてみましょう

「2,4,6」はどのようなルールで並べられた数列か?

さて、ここであなたはどのような仮定を立てるでしょうか?

「偶数で増えていっている」

「単に偶数が並んでいる」

「2ずつ増えている」

「最後の数字は最初と2番目の数字を足したもの」

など、パッと見ていくつか思い浮かべられると思います。

重要なのは、その仮説が合っているかどうかをいかに証明するかです。

「こうかな?」と立てた仮説がが正解かどうか、どうやって確かめると良いのでしょうか。

仮説が正しいことを確認する方法

通常の考え方では、まず裏付けを取ることで仮説が正しいか確認しようとします。

仮に「偶数で増えていっている」というルールで並べられた数字だと言うことを確認したい場合であれば、

「4,10,12」「4,6,100」などで確認してみると思います。

「2ずつ増えている」と仮定するのであれば

「10,12,14」で確認。

ルールに当てはまっていると言われたら、次に「20,22,24」と確認してみます。

このように繰り返していき、何度も確認して間違いなさそうであれば、大体の人は立てた仮説が正しいという確信を持つのではないでしょうか。

しかし、実はそれでもまだ正解かは分からないと言います。

もし本当のルールが単に「小さい順に並んだ数字」だったらどうでしょうか?

先程のように、同じ確認をいくら繰り返したところで、本当の正解かどうかというのはわからないのです。

あえて仮説とは違う数列で確認してみる

では、戦略を変えて、自分の仮説とはあえて違う数列を使って仮説が合っているかを確認してみましょう。

そうした場合には、ずっと短時間で正解を導き出せるのです。

たとえば「偶数で増えていっている」であれば

「6,4,2」と「偶数で減っている例」を提示します。そして違うと言われれば、

次は「4,6,11」と「奇数を入れた」また違う仮説に合わない数列を提示するのです。

それがルールに当てはまっているようなら、仮説は間違いだったとわかります。

そのあと、また新たな仮説を立てて、それとは違う数字の列で確認して間違えれば、さらに答えに近づけるということになるのです。

仮説が正しいかどうかを判断するために、あえて間違いとなる説で確認するのです。

正解率は10%以下

この実験を行ったペンシルベニア大学ウォートン・スクールのマック・イノベーション・マネジメント研究所主任研究員、ポール・シューメーカーは今回の実験結果に関して、

「進んで失敗する意思がない限り、このルールを見つけ出す可能性はまずない。

必要なのは、自分の仮説に反する数列で検証することだ。しかしほとんどの人は間違った仮説から抜け出せない。

実際、この実験に参加した大学生は、好きなだけ数列を答えてもいいと言われていたが、実際に正解のルールを見つけ出した学生は全体の10%に満たなかった。

間違った仮説から抜け出す唯一の方法は、失敗をすることだ。

ただ、こんなものは失敗でもなんでもなく、日常茶飯事とすら言える。

失敗をすることは、正解を導き出すのに一番手っ取り早い方法と言うばかりでなく、今回のように唯一の方法であることも珍しくない。」

と言いました。

さいごに

いかがだったでしょうか。

自分が立てている仮説が、一見正しいように見えていたとしても、実際の答えは実は違うという可能性があります。

今回のお話では、自身の仮説を検証するとき、何度も繰り返せる場合という条件がありますが、何かに挑戦するときに活かせる考え方であると思います。

あえて失敗することで、より鮮明に正解を導き出す可能性があるということだけでも頭に入れておくと、失敗に対する考え方や取り組み方が変わるのではないでしょうか?

今日のお話は以上になります。

これからも、良いなと思ったお話や、実践できそうだなと思う内容があれば発信していきます。

失敗が成功の母となるように

正解を導き出すために、

失敗を恐れず、時にあえて失敗を導き出してチャレンジしていきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

皆さんのこれからがより輝くものになりますように。

以上、あかぴ〜でした!

参考書籍:『失敗の科学』マシュー・サイド・著/有枝春・訳

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