優先順位の判断、BCP、SDGs

技術士一次試験

実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。

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平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。

赤文字は重要ポイントです。

優先順位の判断

〇何よりも優先すべきは「安全」。

〇「品質」「原価」「納期」はケースによって優先順位が変わるが、一般に「品質」の維持は重要視される。

BCP (Business Continuity Plan)

〇BCPとは、企業が緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画である。企業に策定が求められている。

〇企業は、災害や事故で被害を受けても重要業務が中断しないこと、中断しても可能な限り短い期間で再開することが望まれている。事業継続は企業自らにとっても、重要業務中断に伴う顧客の他社への流出、マーケットシェアの低下、企業評価の低下などから企業を守る経営レベルの戦略的課題と位置づけられる。

〇BCPの対象は自然災害のみならず、事故などの人的災害も対象である。

〇事業継続の取組みが必要なビジネスリスクには、大きく分けて突発的に被害が発生するもの(地震、水害、テロなど)と段階的かつ長期間に渡り被害が継続するもの(感染症、水不足、電力不足など)があり、事業継続の対策はこの双方のリスクによって違ってくる。

〇情報システムは事業を支える重要なインフラとなっている。必要な情報のバックアップを取得し、同じ災害で同時に被災しない場所に保存する。特に重要な業務を支える情報システムについては、バックアップシステムの整備が必要となる。

〇わが国では、東日本大震災や相次ぐ自然災害を受けたが、現在BCPを策定している企業は大企業で6〜7割、中堅企業で3〜4割にとどまっている。

〇BCPの策定・運用により、緊急時の対応力が鍛えられ、さらには平常時にも応用できる。

〇災害により何らかの被害が発生したときは、災害前の様に業務を行うことは困難となるため、事業継続のために重要な業務から優先順位をつけて継続するよう検討する。

SDGs

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連持続可能な開発サミットで採択された「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための目標である。

〇SDGsの特徴は、普遍性、包摂性、参画型、統合性、透明性である。

〇SDGsは2030年を年限としている。

〇SDGsは17の国際目標が決められている。

〇SDGsではモニタリング指標を定め、定期的にフォローアップし、評価・公表することを求めている。

〇SDGsは先進国も開発途上国も含めた目標である。

〇日本におけるSDGsの取組は、大企業や業界団体に限られたものではない。

〇SDGsでは、環境問題以外にも、食料問題、人権問題、世界平和など種々の取り組みが行われている。

〈「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」の一部〉

地球規模で人やモノ、資本が移動するグローバル経済の下では、一国の経済危機が瞬時に他国に連鎖するのと同様、気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の課題もグローバルに連鎖して発生し、経済成長や、貧困・格差・保健等の社会問題にも波及して深刻な影響を及ぼす時代になってきている。

このような状況を踏まえ、2015 年 9 月に国連で採択された持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(以下「2030 アジェンダ」)、及びその中に持続可能な開発目標(以下「SDGs」)として掲げられている 17 のゴール(目標)と 169 のターゲット、及び 232 の指標は、世界全体の経済、社会及び環境の三側面を、不可分のものとして調和させ、誰一人取り残すことなく、貧困・格差の撲滅等、持続可能な世界を実現するための統合的取組であり、先進国と開発途上国が共に取り組むべき国際社会全体の普遍的な目標である。

したがって、日本を含む各国は、それぞれの国において 2030 アジェンダを実現することに尽力すると同時に、自らの地域、そして世界レベルで SDGs の達成のために協力することが求められる。

我々は、これまでと異なる決意を持って、国内における経済、社会、環境の分野での課題や、これらの分野を横断する課題に関して、共通の問題を抱える世界の国々と協力しながら SDGs 達成に向けた取り組みを強化しつつ、国際協調主義の下、国際協力への取り組みも一層加速していく必要がある。

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