実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
試験勉強の手助けになれば嬉しく思います。
平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
赤文字は重要ポイントです。
科学者
〇科学者は常に正直、誠実に行動し、自らの専門知識・能力・技芸の維持向上に努め、科学研究によって生み出される知の正確さや正当性を科学的に示す最善の努力を払う。
〇「科学者」とは、所属する機関に関わらず、人文・社会科学から自然科学までを包含するすべての学術分野において、新たな知識を生み出す活動、あるいは科学的な知識の利活用に従事する研究者、専門職業者を意味する。
〇科学者は、自らが生み出す専門知識や技術の質を担保する責任を有し、さらに自らの専門知識、技術、経験を活かして、人類の健康と福祉、社会の安全と安寧、そして地球環境の持続性に貢献するという責任を有する。
〇科学者は、自らが携わる研究の意義と役割を公開して積極的に説明し、その研究が人間、社会、環境に及ぼし得る影響や起こし得る変化を評価し、その結果を中立性・客観性をもって公表する。
〇科学者は、責任ある研究の実施と不正行為の防止を可能にする公正な環境の確立・維持も自らの重要な責務であることを自覚し、科学者コミュニティ及び自らの所属組織の研究環境の質的向上、並びに不正行為抑止の教育啓発に継続的に取組む。
〇科学者は、相互理解のために積極的にコミュニティに参加するよう努める。
〇科学者は、研究成果を論文などで公表することで、各自が果たした役割に応じて功績の認知を得るとともに責任を負わなければならない。研究・調査データの記録保存や厳正な取扱いを徹底し、ねつ造、改ざん、盗用などの不正行為を為さず、また加担しない。
科学研究の利用の両義性
〇科学者は、自らの研究の成果が、科学者自身の意図に反して破壊的行為に悪用される可能性もあることを認識し、研究の実施、成果の公表にあたっては、社会に許容される適切な手段と方法を選択する。
〇日本学術会議は、科学者が社会の信頼と負託を得て、主体的かつ自律的に科学研究を進め、科学の健全な発達を促すため、平成18年10月3日に、すべての学術分野に共通する基本的な規範である声明「科学者の行動規範について」を決定、公表した。
〇会員は、専門家としての自覚と誇りをもって、主体的に持続可能な社会の構築に向けた取組みを行い、国際的な平和と協調を維持して次世代、未来世代の確固たる生存権を確保することに努力する。また、近現代の社会が幾多の苦難を経て獲得してきた基本的人権や、産業社会の公正なる発展の原動力となった知的財産権を擁護するため、その基本理念を理解するとともに、諸権利を明文化した法令を遵守する。
〇会員は、自らが所属する組織が追求する利益と、社会が享受する利益との調和を図るように努め、万一双方の利益が相反する場合には、何よりも人類と社会の安全、健康および福祉を最優先する行動を選択するものとする。そして、広く国内外に眼を向け、学術の進歩と文化の継承、文明の発展に寄与し、多様な見解を持つ人々との交流を通じてその責務を果たしていく。
【実験ノート】
これまでの日本における実験ノート(ラボノート)の扱いは、研究者個人の「実験の記録」又は「備忘録」として扱われることが多く「個人にとってわかりやすい、使いやすいものであればよい」という考え方が主流であった。しかし「STAP細胞」をめぐる論文の不正疑惑を契機として、ねつ造、改ざん、盗用など研究活動の不正行為等に関わる調査において、実験ノートのあり方が注目されている。
〇実験ノートは原則として綴じてあるスタイルのものを使用し、記載はペンやボールペンなど消せないものを使用する。
〇実験ノートは特許紛争の回避や特許所有権の明確化にも効果的である。このため、大学や研究機関だけでなく、企業の研究者も活用することが望ましい。
〇研究機関は研究者に対して一定期間研究データを保存し、必要な場合に開示することを義務付ける旨の規程を設けることが求められている。
〇実験ノートはわかりやすさと正確さが最も重要であり、あいまいな表現や記載に誤りがある場合はその箇所を修正し、修正箇所が分かるようにしておくことが望ましい。
〇研究者が別の研究機関に異動する場合、実験ノートは個人の判断で持ち出してはならない。
まとめノート一覧
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※記事が完成次第、随時追加致します。

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