実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
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平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
赤文字は重要ポイントです。
【倫理綱領・倫理規定】
様々な理工系学協会が〜
様々な理工系学協会が、会員や学協会自身の倫理観の向上を目指して、倫理規定、倫理綱領、行動規範等などを定め公開しており、技術者の倫理的意思決定を行う上で大いに参考になる。現在、多くの技術系の団体や組織が倫理の重要性を認識し、倫理規定、倫理綱領、行動規範等に準拠した行動をとることを成員に求めている。
〇技術者は、製品、技術および知的生産物に関して、その品質、信頼性、安全性、および環境保全に対する責任を有する。また、職務遂行においては常に公衆の安全、健康、福祉を最優先させる。
〇社会・公衆に対する説明責任を果たす。
〇技術者は、人種、性、年齢、地位、所属、思想・宗教などによって個人を差別せず、個人の人権と人格を尊重する。
〇技術者倫理において公衆とは、技術業のサービスによる結果について自由な又はよく知らされた上での同意を与える立場になく、影響される人々のことをいう。つまり公衆は、専門家に比べてある程度の無知、無力などの特性を有する。
〇事実及び専門家としての知識と良心に基づく判断をする。
〇技術者の多くは、企業に所属する従業員である。従業員は、雇用主である企業との間に雇用契約を結んでいるが、雇用主である企業に対してのみの誠実な行動は、従業員にとっての誠実な行動とはいえず、公益確保の責務に反する場合がある。
〇他者の知的成果、知的財産を尊重する。
〇能力の継続的研鎖に努める。
〇技術者は、自己の専門知識と経験を生かして、将来を担う技術者・研究者の指導・育成に努めることが期待されている。
〇技術者は、知識や技能の水準を向上させるとともに資質の向上を図るために、組織内のみならず積極的に組織外の学協会などが主催する講習会などに参加するよう努めることが望ましい。
〇技術者は、自らが所属する組織において、倫理にかかわる問題を自由に話し合い、行動できる組織文化の醸成に努める。
〇技術者は、不正行為を防止する公正なる環境の整備・維持も重要な責務であることを自覚し、技術者コミュニティおよび自らの所属組織の職務・研究環境を改善する取り組みに積極的に参加する。
〇技術者に必要な資質能力には、専門的学識能力だけでなく、倫理的行動をとるために必要な能力も含まれる。
近年、さまざまな倫理促進の〜
近年、さまざまな倫理促進の取組が行為者の萎縮に繋がっているとの懸念から、行為者を鼓舞し、動機付けるような倫理の取組が求められている。
〇国家公務員倫理規程は、国家公務員が、許認可等の相手方、補助金等の交付を受ける者など、国家公務員が利害関係者から金銭・物品の贈与や接待を受けたりすることなどを禁止しているほか、割り勘の場合でも利害関係者と共にゴルフや旅行などを行うことを禁止している。
〇しかし、このように倫理規程では公務員としてやってはいけないことを述べているが、人事院の公務員倫理指導の手引では、倫理規程で示している倫理を「狭義の公務員倫理」とし、「広義の公務員倫理」として、「公務員としてやった方が望ましいこと」や「公務員として求められる姿勢や心構え」を求めている。
〇技術者倫理においても、同じような分類があり、狭義の公務員倫理として述べられているような、「〜するな」という服務規律を典型とする倫理を「予防倫理(消極的倫理)」、広義の公務員倫理として述べられている「したほうがよいことをする」を志向倫理(積極的倫理)と分けて述べることがある。技術者が倫理的であるためには、この2つの側面を認識し行動することが必要となる。
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