セメント、コンクリート構造物の調査方法

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平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。

セメント

・ポルトランドセメントには、普通、早強、超早強、中庸熱、低熱及び耐硫酸塩の6種類がある。
・日本では、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種が使用される場合がほとんど。特に普通ポルトランドセメントは最も一般的なセメントで、一般的な工事、構造物によく使用され、国内で使用されるセメントの約70%を占めている。
・高炉セメントB種は、製鉄所から出る高炉スラグの微粉末を混合したセメント。長期強度の増進が大きく、海水や化学物質に対する抵抗性に優れている。アルカリシリカ反応や塩化物イオンの浸透の抑制に有効なセメントの1つ。港湾やダムなどの大型土木工事に使用される。
・高炉セメントは混合される高炉スラグ微粉末の分量により、A種(5を超え30%以下)、B種(30を超え60%以下)、C種(60を超え70%以下)の三種類に分類される。
・高炉セメントは、コンクリートの28日強度において、普通ポルトランドセメントと同等の強度発現性があり、さらに長期強度は普通ポルトランドセメントをしのぐ強度が得られる。ただし職強度は普通ポルトランドセメントに比べると低い。高炉セメントは発熱が低いため、大型構造物での温度ひび割れ対策に用いられる。ワーカビリティーもよく、防水性、耐摩擦性に優れたコンクリート。
・普通エコセメントは、製造過程で脱塩素化し、塩化物イオン量がセメント質量の0.1%以下のものである。普通ポルトランドセメントと類似の性質をもつ。塩化物イオンが多く含まれているため、高強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリートには使用できないという制約がある。
※普通ポルトランドセメントは0.02%~0.035%。0.1%以下は多い。
・寒中コンクリートや、工事、工期が短い、初期強度を要する工事では、早強ポルトランドセメントが使用される。
・寒中コンクリート:凍結の恐れのある期間に施工されるコンクリート。
・早強ポルトランドセメント:初期強度の発現性に優れるエーライトC3Sの含有率を高め、水と接触する面積を多くするためにしたセメント。水和熱が大きく自己圧縮が大きく、温度ひび割れが発生しやすい。普通ポルトランドセメントが3日で発揮する強さを1日、7日で発揮する強さを3日で発揮する。型枠の脱型を早めるため、早く強度が欲しいときに使用される。

コンクリート構造物の調査方法

・コアによる強度試験はコンクリート構造物の強度を推定する方法の中で最も信頼できる方法。ただし、鉄筋を切断してしまうと構造物の強度に影響がでるため、あらかじめ鉄筋探知機などにより鉄筋の位置を把握したうえで、鉄筋を切断しないように慎重にコア抜きを行う必要がある。
・目視やたたきによる方法に得られる情報は、基本的に構造物の表面及び表層部での変状に関するものに限られるが、浮き、剥離の有無や範囲を迅速に把握できる重要な方法。
・コンクリート内部の状況をコンクリートに損傷を与えることなく把握する必要がある場合、あるいは劣化機構の推定及び劣化程度の判定を行うために詳細な情報が必要である場合には、非破壊試験機器を用いる方法で調査を実施する。

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