実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
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平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
赤文字は重要ポイントです。
インフラの維持管理
〇平成24年12月に発生した「笹子トンネル天井板落下事故」を契機に、インフラストラクチャー(社会資本)の老朽化と、適切な維持管理の必要性が議論されている。〇これまでもインフラストラクチャーの維持管理や更新は順次行われてきていたが、その活動を加速し、増強していくことが急務であるとされている。
〇国土交通省では、平成25年を「社会資本メンテナンス元年」と位置付け、取組を進めている。平成26年5月には、国土交通省が管理・所管する道路・鉄道・河川・ダム・港湾等のあらゆるインフラの維持管理・更新等を着実に推進するための中長期的な取組を明らかにする計画として「国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)」を策定した。
〇インフラストラクチャーは時代を問わず整備がなされてきたが、高度経済成長期には集中的に整備が進んだ。これらのインフラストラクチャーが数十年を経過し、今後急速に老朽化が進むことによる維持管理、修繕費の急激な増大が問題視されている。
〇計画的な維持管理・修繕計画の立案により、長期的な維持管理費の平準化とインフラストラクチャーを性能面で見た利用者性能の保持を図ることが可能になる。
〇長期的な維持管理を支えるためには、現場での点検作業や修繕等に係わる人材の確保や技術力の向上が不可欠であるとともに、目視等のこれまでの手法では確認困難であった損傷を的確に点検・診断・対処する新技術の導入が期待されている。
〇これまでに十分な点検や修繕が実施されてきていない施設や、維持管理に必要な諸元等の情報が管理されていないインフラストラクチャーも多いことから、維持管理・修繕・更新に係る情報の整備が必要とされている。
〇インフラストラクチャーは市民の共有財産であり、有効な維持管理が行われることに伴う恩恵も市民が享受するものである。そのため、インフラストラクチャーの適切な維持管理・更新は行政が責任を持って行うものであるが、地域住民・ボランティアの協力が求められている。
〇全点検対象施設において点検・診断を実施し、その結果に基づき、必要な対策を適切な時期に、着実かつ効率的・効果的に実施するとともに、これらの取組を通じて得られた施設の状態や情報を記録し、次の点検・診断に活用するという「メンテナンスサイクル」を構築する。
〇点検・診断、修繕・更新等のメンテナンスサイクルの取組を通じて、順次、最新の劣化・損傷の状況や、過去に蓄積されていない構造諸元等の情報収集を図る。
〇メンテナンスサイクルの重要な構成要素である点検・診断については、点検等を支援するロボット等による機械化、非破壊・微破壊での検査技術、ICTを活用した変状計測等新技術による高度化、効率化に重点的に取組む。
〇点検・診断等の業務を実施する際に必要となる能力や技術を、国が施設分野・業務分野ごとに明確化するとともに、関連する民間資格について評価し、当該資格を必要な能力や技術を有するものとして認定する仕組みを構築する。
〇地域により環境や条件は様々なため、点検の頻度や内容等はそれらに応じて変化する。
技術者の国際的同等性を確保する取組
〇我が国において、大学等の高等教育機関の工農理系学科で行われている技術者育成に関わる教育の認定を行う機関として日本技術者教育認定機構(JABEE)がある。
〇技術者教育は国際的同等性を確保することが重要であり、そのため技術者教育認定の国際的枠組みに加盟している。エンジニアリングではワシントン協定、情報系はソウル協定、建築ではUNESCO-UIAに加盟し、これらの協定に準拠した基準で審査を行う。
〇国際エンジニア協定(IPEA)に加盟している各エコノミー(国と地域)の技術者団体は、加盟エコノミ一間で合意された一定の基準を満たす技術者を、各国において国際エンジニア登録簿に登録を行うこととしており、我が国では技術士をこれに登録し、登録された技術士をIPEA国際エンジニア(旧称:EMF国際エンジニア)と呼ぶ。
〇太平洋を取り囲む国と地域の経済協力枠組みであるアジア太平洋経済協力(APEC)の制度参加国・地域が共通に定めた登録要件を満たす技術士、建築士をAPECエンジニア、APECアーキテクトといい、登録されると参加国・地域間で技術士・建築士として同等の能力を有すると評価され、共通の称号であるAPECエンジニア、APECアーキテクトを名乗ることができる。
〇APECでは二国間で合意すれば、相手国・地域における業務免許に必要な技術的能力の審査をお互いに免除することもできる。
〇我が国は豪州との間で、2003年に技術士資格、2008年に建築士資格について、それぞれ相互承認に関する覚書を取り交わし、2009年にはニュージーランドとの間で、建築士資格について同様の覚書を取り交わしている。
〇JABEEで認定された教育プログラムを修了・卒業すると、文部科学省所管の技術士制度における技術士第一次試験が免除され、登録申請の後、技術士補となる。
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