実際に私が勉強に使用したオリジナルまとめノートを公開しています。
試験勉強の手助けになれば嬉しく思います。
平成25年度試験~令和2年度試験の内容まで反映しております。
赤文字は重要ポイントです。
【倫理判断】
〇技術は人間の目的を実現するための手段として役立つべきものであるが、その人間そのものは技術のための手段にすぎないというものではない。これは1つの倫理判断であり、こうしたいくつかの倫理判断について、多くの人は概ね合意できるかもしれない。しかし、具体的な倫理判断の根拠となるような、究極的、抽象的な倫理原理(以下、倫理理論ないし倫理学説に読替え可とする。)に関しては、倫理学上複数の原理が並び立ってきた。
〇自分や他人が下した直観的倫理的判断を、その根拠にさかのぼって考えることで批判的に検討することが大切であり、倫理原理は、われわれの直観的判断の再検討などの作業を行うための道具にもなり得る。
〇倫理原理に関しては、倫理的行為の目的を「最大多数の最大幸福」の実現に置くか、たとえ社会全体の幸福量が大きくならなくても厳守すべきもっと重要な「義務」があると考えるか、又は、義務以上の「有徳さ」に注目するか等で違いが生じる。
〇いわゆる功利主義原理は、行為の動機や人々の有徳さよりも、行為の結果や人々の幸福を重視する原理である。
〇功利主義原理については、公共の利益のためには少数の人の不利益は我慢すべきものだと考えられやすいとの指摘が存在する。
〇それぞれの倫理原理には長所と短所があり、それぞれの倫理原理は互いに補い合っているように見えるが、「複数の倫理原理から検討すべきである」というのが技術者倫理における共通見解である。
【営業秘密】
・近年、企業の情報漏洩に関する問題が社会的現象となっており、営業秘密等の漏洩は企業にとって社会的な信用低下や顧客への損害賠償等、甚大な損失を被るリスクがある。
〇情報漏洩は、現職従業員や中途退職者、取引先、共同研究先等を経由した多数のルートがあり、近年、サイバー攻撃による漏洩も急増している。
〇企業や組織は、保有する営業情報や技術情報を用いて、他社との差別化を図り、競争力を向上させている。これら情報の中には秘密とすることでその価値を発揮するものも存在し、企業活動が複雑化する中、秘密情報の漏洩経路も多様化しており、情報漏洩を未然に防ぐための対策が企業に求められている。
〇顧客名簿や新規事業計画書は、企業の研究・開発や営業活動の過程で生み出されたものなので営業秘密である。
〇現実に利用されていない情報はであっても営業秘密に該当する。
〇企業の脱税や有害物質の垂れ流しといった反社会的な情報は営業秘密に該当しない。
〇営業秘密は公然と知られていない必要があるため、刊行物に記載された情報や特許として公開されたものは営業秘密に該当しない。
〇技術やノウハウ等の情報が「営業秘密」として不正競争防止法で保護されるためには、(1)秘密として管理されていること(2)有用な営業上又は技術上の情報であること(3)公然と知られていないことの全ての要件を満たす必要がある。
〇公務員は、特に定めた場合を除き、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様である。
〈除法漏洩を防ぐための対策〉
〇社内規定等において、秘密情報の分類ごとに、アクセス権の設定に関するルールを明確にした上で、当該ルールに基づき適切にアクセス権の範囲を設定する。
〇社内の規定に基づいて、秘密情報が記録された媒体等(書類,書類を綴じたファイル、USBメモリ、電子メール等)に、自社の秘密情報であることが分かるように表示する。
〇従業員同士で互いの業務態度が目に入ったり、背後から上司等の目につきやすくするような座席配置としたり、秘密情報が記録された資料が保管された書棚等が従業員等からの死角とならないようにレイアウトを工夫する。
〇電子データを暗号化したり、登録されたIDでログインしたPCからしか閲覧できないような設定にしておくことで、外部に秘密情報が記録された電子データを無断でメールで送信しても閲覧ができないようにする。
〇自社内の秘密情報をペーパーレスにして、アクセス権を有しない者が秘密情報に接する機会を少なくする。
〇秘密情報を取扱う作業については単独での作業を避け、可能な限り複数人でのチェック体制で実施する。
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